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読書「検索結果 ウェブ検索結果 マンガでわかる 必ず伝わる! ロジカル会話術」

話は「結理事結」で!

結理事結(けつりじけつ)とは、自分の意見を以下の構成で相手に伝える技法です。
結論(point)→理由(reason)→事例(example)→結論(point)
これを著書では頭文字をとって"PREP"と呼んでいます。前置きが長い起承転結とは異なり、PREPでは短時間で説明することができます。

結論:朝食の時にバナナを1本食べるのがオススメです。
理由:なぜなら、食物繊維やビタミンなど栄養が豊富だからです。
事例:事実、バナナには整腸作用や動脈硬化の予防効果があるという研究結果があります。
結論:よって、朝食にバナナを加えるのが健康維持にオススメ

会話は受容・共感した後に探索・検証へ

著書では、まず相手の話を受け止めること(受容・共感)が大事だと述べています。そこで使う言葉は、「へ~、ええ、う~ん」などの間投詞。それに加えて「さすがですね(プラス要素)」「つらいですね(マイナス要素)」「なるほど、そうなんだ(ニュートラル)」といった、共感を示す言葉を使います。

共感を示した後は、相手の話を深めたり、広げたりする工夫です。
 確認のあいづち:確かに、やはり、実際(相手の話を肯定)
 促進  〃  :それで、それから(相手の話を促す)
 付加  〃  :そういえば、ついでに(自分の情報を自然に加える)
 転換  〃  :ところで、さて(話題や論点を変える)
こうした言葉によって、話を違和感なく続けられるでしょう。話題について検証(質問)したり、より引き出したりすることが可能になるのです。

振り返ってみると私は間投詞ばかり使っていたかもしれません。へ~へ~言って、何もそこから話が続かないこともしばしば。共感は示すものの、そこから相手の話を引き出す一工夫が足りなかったのでしょう。探索・検証の言葉は特に意識したいと思います。

問題は「現象」は見ずに「問題を構造化」して解決する

問題が発生したときには、その現象ばかりに目がいきがちですが、その現象にはいくつかの原因が存在しているはずです。その原因に目をつけるために「そもそも」という言葉を用いるのがオススメとのことです。「そもそも、基本的な原因は何だろう?」「そもそも何故行ったのか?」といった、現象の裏側にある問題点を考えるきっかけを与えてくれます。

また「あえて」を使うことで、言外に何らかの意図があることを相手に伝えられます。「とりあえずAプランでやりましょう」と言うよりかは「あえてAプランでやりましょう」の方が、聞き手も納得感を持ちやすく、発言者の覚悟も伝わります。

著書はマンガ形式でわかりやすく、1時間もあれば読めます。短時間で読めるものの内容は濃く、参考になる箇所が多かったです。よくロジカルシンキングというワードは聞きますが、単に論理だけではなく相手の感情も考えるというのが印象に残りました。


monkey01

最後までお読みいただき、ありがとうございました!「こうした方がもっと読み手に伝わるよ」など、いろいろアドバイスいただけると嬉しいです!!