星の下で

少し立ち止まった方がよかったのかもしれない。


一歩下がって、ゆっくり腰をおろして、

星を見ていたはずだった。


だけれど、止まることができなかった。

何かに追われているというよりは、

ただぼんやりと前に進むしかできなかった。


頭上では星も動いている。

彼らは止まっていると思ったら、

いつの間にか追い越されて消えていった。


今度こそは星をゆっくり見ていようか。

なんて思うこともあるが、

おそらくまた僕は歩き出すんだろう。


少しくらい立ち止まってみたいのだけど。




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