見出し画像

親知ってる 下

前回は親知らずの抜歯(上の歯)について体験談を書いた。

上の親知らずを抜いてから2年が経過したころ、下の親知らずの周辺もよく炎症を起こすようになった。

これはまずな…そう思いながら再び歯医者へ向かった。以前よりも親知らずが成長したのか、親知らず(右)の側面が顔を出してきた。

当然歯医者からは抜歯を勧められた。ただ、今回は上の歯と違って、切らないと取り出せないため、大学病院に紹介状を書いてもらうことになった。

先ずは初診なので、診察と状態確認、担当医を決めるところからだったので、少しは気が楽だったかもしれない。

当時5月くらいかな。病院の空きもなく、夏7月に右、8月に左を抜歯するスケジュール。今年の夏は遊べそうにないな。だいぶ世間も行動制限が取れてきて、今年こそは思いっきり遊べそうだったのに。少し残念。

スケジュールが決まると、心の中で抜歯までのカウントダウンが始まるのであった。やはり、切って砕いて取り出す。そう説明されてしまうと、嫌な想像しかできない。痛みも個人によります。これが一番怖い。

自分が痛みに弱かったらどうしよう。血が止まらなかったら。ドライソケットになったら…そんなことを鬱々と考える日々。

しかも、7月の抜歯予定日に社内研修講師の依頼が来てしまった。自分が担当なので、抜歯をキャンセルせざるを得ない。

この時、少し安心してしまった。でも、結局8月抜歯は変わらないのだが。

いよいよ8月。抜歯当日がやってきた。

この日は、朝から天候が安定せず、頭痛があった。大人になってから体弱弱人間なので、気圧の変化に弱いのだ。

我慢ができず、頭痛薬を飲んでしまったが、麻酔とか特に問題はないらしい。

一応手術前に先生に頭痛がある旨は伝えた。そうすると、「僕もなんですよね。今は大丈夫そうですか?」と、先生、大丈夫ですか。

ダメだ。また不安材料が増えてしまったではないか。

しかし、準備は滞りなく進み、上の歯を抜歯した時同様、およそ人に使うと思えない器具が並ぶのであった。

目隠しをされ、ライトに照らされる。いよいよだ。

「はい、始めます。痛かったら左手を挙げてください。」
「押しますね」
グリグリ…
「はい、もう半分抜けてます。」

半分!?早くないですか。僕のイメージだと、切って、砕いて取り出すものと思っていたけど、いったいどんな仕組みになっているのやら。

上のはと違って、まだ終わらず、グリグリやにやらやっている。なかなかにしぶといらしい。

しっかりと傷口は縫い付けられ、無事完了した。

麻酔と合わせて大体20分くらいで終わったと思う。

抜いた親知らず持ち帰るか聞かれたが、そこでも別れを告げた。

上のはと違って、腫れや痛みが強いと聞いていた。痛みは少しあったが、腫れは全くなかった。

先生の技術がよかったのだな。ありがとう先生。同じ頭痛持ちなのに、大丈夫かと疑ってごめんなさい。

まだ、下の親知らず(左)※完全に埋まっている方 が残っている。

その時は番外編として、また書きたいと思う。

それではまた👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?