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親知ってる 上

今から約5年前、右の奥歯(上)の付近に微妙な痛みと腫れのようなものがあった。今まで虫歯なんてなかったのに、なんだか嫌な予感がする。

心配になって、歯医者を予約して受信した。今まで健診やクリーニングでしか受診したことがなかったのでかなり緊張したし不安だった。

毎日歯磨き欠かさず行なっているし、まさか虫歯ということはないだろう。そんな謎の自信を持ちながら受信した。

予想通り、虫歯ではない。だが、親知らずが顔を出しているとのこと。

親知らず…

親知らずの由来…昔は人の寿命が短く、親知らずが生えてくる頃には親はすでに亡くなっているから。そんな説があるみたい。
ちなみに、親知らずは乳歯のみで、生え代わることがない、親知らずを永久歯に見立てて親(乳歯)を知らない歯(永久歯)と言う説もあるみたい。

英語では「wisdom tooth(知恵の歯)」と言うらしい。大人になって分別がつくようになってから生えてくる歯という意味らしい。

面白い笑。

僕の親はさることながら、父方、母方の祖父母も元気に生きている。
その日の晩親に親知らずが生えてきたことを報告した。

僕には親知ってるが生えてきたのだ!

いつかは生えてくると思っていた。その時が来てしまった。上の親知らずは生えてきているけど、周りの歯を押している状態。下の歯は、隣の歯をロケットパンチをするかのごとく横に生えている。

当然、歯医者は抜歯を勧めてきた。今すぐに抜かなかればならないというものではないが、いずれ支障が出てくるとのこと。

今まで麻酔を使って治療なんてしたことないし、下の歯は切らないとだめだって…心の準備ができていない。

一旦保留することに。

それから約1年後。

上の親知らず付近のほっぺの内側が痛い。親知らずがお生えてきて、擦れているのだ。しかも、歯茎も炎症起きている。

痛みが気になってしまう。上の歯はそれほど痛みや腫れは少ないと聞くので、意を決して抜歯することにした。

抜歯当日。体調は万端!!

先ずは麻酔から。注射だ!!っと思ったが、痛くない。なぜ??
なんか音楽なっているし。

じわじわと右頬の感触が消えてゆく。

麻酔が効いてくるのを待っている間、助手さんかな。およそ人の体に使うとは思えないような拷問器具よようなものを準備していく。

僕の恐怖心は増すばかり。手は汗を握り、体の震えが出てくる。

先生「はい、押してる感じしますか?」
僕「あまり…よくわかりません」
先生「大丈夫そうですね。何かあったら左手挙げてください。」
グググ(メキメキ)
先生「はいもう9割抜けてます」
コロン
先生「はい、終わりましたよ」

え、早。ひっくり。人の歯ってそんなに簡単に抜けるものなの!?

当然痛みはなく、あっけなく終わってしまった。一体何にん僕は怯えていたのだ。なんともなかったではないか。
緊張が解けた。

先生から、綺麗に歯が抜けたので持ち帰るか聞かれたが、持ち帰ってもどうしようもないので、親知らずとは別れを告げた。

もう片方の親知らずが残っていたが、すぐに抜いてしまった。

しかし、まだ、したのはが残っている。このときまだ、下の辛さを知らないとうふであった。

下へ続く。

それではまた👋


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