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蜷川実花展に行ったらちょっと世界が広がった

虎ノ門に新しくできたビルで開催中の蜷川実花展に行ってきました。
結論、想像以上に良かったです!

私は元々蜷川実花さんのファンではありません。
蜷川実花といえば、色鮮やかで浮世離れしていて毒々しい世界観というイメージだったので、ふんわり柔らかい色合いが好きな私にとっては気後れしてしまうような印象がありました。
今回蜷川実花展に足を運んだのは、大規模な展示ということで興味を持ったのと、たまたま行きたいという人と予定があったからで、楽しみにしてはいたけれど、私の好きな世界観に出会えるとまでは思っていませんでした。

前半の死を表現している作品から、予想を裏切られました。
色褪せて朽ちた花、都心の喧騒、金魚が泳ぐ様など、身近にあるリアルなものや景色が利用されて作品となっていて、リアルなのにどこか幻想的で非現実的な魅力を感じるのが興味深かったです。
身近にも美しいものはたくさんあって、私も日常的に美しいものを美しいと思えるようになりたいと思いました。

色とりどりの花が咲き誇っている中に蝶が舞う作品も、言わずもがな素敵でした。
御伽話のような世界観だけれど、実在する花を使って生み出している作品だと思うので、決してこれも非現実的な世界ではないのだろうなと思いました。

映像作品では、自然の映像と映像を組み合わせて幻想的な世界観を作っているところが好きでした。
私は学生時代、WeHeartItというアプリを使って花と月が合成された写真など、ドリーミーな写真を集めることが大好きだったので、あのときの気持ちを思い出しました。

拙い言葉でした魅力を表現することができず歯痒いですが、とにかく行って良かったと思える展示でした。
この展示だけで蜷川実花さんを知った気になってはならないかもしれませんが、蜷川実花さんのファンになりそうです。

蜷川実花さんを好きになれたという点で、実際に見る前から好き嫌いを判別してはだめだなと思えたのと、日常の中にも非現実的な美しさは潜んでいるということ。
大きく2つの学びを得られた展示でした。

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