読了「人は皆、誰かの欲望を模倣する。」

【よかったところ】
・弾み車の循環
 良例)ZAPPOS
 靴を簡単に買える→顧客を増やす→サービスに投資する→文化をつくる→幸せを届ける→最初に戻る
 悪例)
 幸せを届ける→‥‥
→初手に大きすぎる概念を置くと、その企業のミッションがブレてしまい危険
・過去に自分は何をしてきたか、今どこにいるのか、明日何を望むのか
・模倣的欲望を打ち切るために、ミシュランへの掲載を自ら拒否したシェフの話
・内在する欲望
→人には濃い欲望と薄い欲望がある。薄い欲望とは「定年して仕事を辞めたい」というようなもの。これは多くの場合達成されると何をしていいかわからず案外つまらないものとなる。逆に、濃い欲望は「家族との時間を増やしたい」というもの。こういった欲望は人生をより充実させる。
・模倣自体は悪いものではないが、模倣するものが本当に自分の欲望に沿ったものなのか?それともただ踊らされているだけの表面的なものなのかを見極める必要がある
・薄い欲望は、人の目を気にする。どう見られているのか?がチラついて気が散る
・濃い欲望は自分→自分にのみ目が向く。外野は気にならずに進められる
・瞑想は有効。外部と遮断された空間で数日過ごす事も有効。
・無意識に模倣的な生活を送るか、件名に濃い欲望を育てるか。

【気になった表現】
・そして、子供たちはサマーキャンプに行く
 そしてそれから大学に
 そこで箱の墓に入っていって
 そして、みんな同じになって出てくる(マルヴィナ・レイノルズ)


すごく心に残るか?というとそういう本ではなかった。
SNSが日常に溢れる昨今、自分の欲しいものを見つけるのは大変だし、確かにそれを追い求めるのもとても大変。
自分が本当に欲しいものはなにか?模倣すべき人はだれか?それはどういった点で自分にとって得たいと感じるものなのか?
シンプルに考える時間は確かに必要かなと思う。


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