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ヒカリへ③

「あ、私、星吹公園でキョウコ達と待ち合わせしてるから!また帰りね!」


「あー、了解。」


俺の生返事を聞いていたのかわからないほど速いスピードで詩緒奈は俺に手を振りながら公園に入って行った。

詩緒奈が公園に入って数秒後くらいにキョウコとやらが「実は付き合ってるでしょ?」とかなんとか言ってる会話が聞こえてきた。

俺は心の中で否定しながら学校へ向かう道を歩いた。
校門をくぐると生徒会の生徒達が学年別にクラス分けの紙を配っている。

俺は同じ学年の生徒から紙をもらって自分の名前を探した。


「持田…持田…。あっ。あった。」


二年三組になった。クラスメイトを見ておこうと思って名簿に目を通すと、見慣れた名前があった。

「また詩緒奈と同じクラスかよ。」


他の奴もみるとある女子の名前に少し引っかかりを憶えた。


クラスには同じバスケ部のやつが居たからこの一年間はそいつらとつるむことにした。

担任は若くて生徒の気持ちに一生懸命応えてくれそうな先生で席も悪くない。


アロヒ。

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