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ヒカリへ②

「…! …!」
俺の声だ。ん?誰を呼んでいるんだ…?


一・出会い

「…!…た!…なた!かなた!」


あれ?なんで、詩緒奈の声が聞こえるんだ?


「奏汰!起きて!!」


バシッと鈍い音と共に自分の頬に痛みを感じた。

その痛みのおかげで心地よかった眠りから引きずり出されてしまった。


「いってぇな!なんだよ!朝早くから!」

「もう!何時だと思ってんの?」


寝起きが最悪だったから俺は不機嫌なままベットの上のスマホを見た。


「八時二十分…。はぁ⁉️やっべ!なんでもっと早く起こしてくんねぇーんだよ!」


「ずっと起こしてたわよ!」

あーあ。今日から新しい一年の始まりだってゆーのに。まじで最悪な朝だ。


おかしいなぁ。あの眠りはなんかいい事起こりそうに感じたんだけどな。って思いながら俺は急いで準備して詩緒奈と家を出た。

「この時間ならまだ間に合いそうね。」

と言いながら俺の隣を歩いているコイツは環詩緒奈。同じ歳の幼馴染。

幼稚園から現在の高校までずっと一緒で幼馴染と言うより腐れ縁だろうと思っている。


俺らが通ってる高校は偏差値は高くもなく低くもない可もなく不可もない普通の学校で徒歩二十分圏内にある。


アロヒ。



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