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まだまだ現役✨という高齢者の「陶酔」が世代継承をさまたげている、説。

四天王寺に住んでいた頃、ご近所だった應典院。
取材でお邪魔したのは一度だけ。たしか、「人間会議」という哲学系の雑誌の仕事で、15年ほど前だろうか。箱庭を見せていただいたり、自死についてお話をきいたっけ。

秋田住職の話は、いつも興味深い。
今日気になった、facebookのポストはこちら(全体公開)。

ありがたいことなのだが、年齢の割に若い人と仕事をする機会に恵まれている。幼稚園にせよ應典院にせよ、職員だったりパートナーであったり、おおよそ30代が中心で、勢いがある。私は、ご隠居さんというわけにいかず、多くの場合、起案者であったり、意思決...

Posted by 秋田 光彦 on Sunday, July 28, 2024

ジェネラティビティー(世代継承性)とやらが気になって、紹介されていた
朝日新聞を読んだ(現時点では有料記事。私は、朝日新聞クロスリサーチで読めたので、転載にならない範囲でご紹介していく)

自己チューになって、「停滞」もしくは「自己陶酔」といった、ジェネラティビティ―に対立する概念のほうが強く出てしまうという”心理的危機”について説明していた。

私はフリーランスで、弟子やアシスタントもいないので、継承先がない。
40代くらいから、その状況をマズイと感じるようになり、いまさら・・・と思いながら組織にジョインする道を模索し、入社しては馴染めず、また別のところに挑んでは馴染めずを繰り返した。
もう、組織に属することについては、あきらめているし、どれだけ疲弊したかを思い返すだけですり減るので考えないようにしているが、継承性についてはあきらめていない。

先日、「おばちゃん、会社つくって、姪か甥に継いでもらうのもアリだよね」みたいな話をしたら、聡明なる姪っ子が、まんざらでもなさそうな様子だったので、ガチで考え始めている。

そう・・・私はわりと、自己陶酔しないタイプなのか?
自分で言うのもなんだが、意外だなwww

西田さん(ちなみに、「にしだ」ではなく、「にした」と読むそうです)は、この危機を回避するには、心理学者ポール・バルテスが提唱した3段階の「補償を伴う選択的最適化」の理論を参考にするといいと述べている。

私なりに要約すると
目標を持つことは大事。
でも、若い頃のようにいかないので、目標を下げる。
そして、
いまできることに最善を尽くし、
できないことは、別の何かで補え。

みたいな話だ。書いてしまえば当たり前だけど、
できない人、下げようとしない人が多いから、多くの組織がご本人と一緒に停滞に陥ってしまう・・・そんな例を、身近でいくつも見ている気がする。

口では、「そろそろ若い人に任せて、ラクをしたい」といいながら、
居座る気が満々で。
会長、理事、名誉なんたらetc.になって、一線を退いた風にしながら、院政みたいな組織をキープして、コントロール下におき、いつでも返り咲ける権限を持ち続けたりしてね。

「人生100年」

と言い出してから、この傾向が助長されいるような体感がある。
お元気なのはいいことだけど、その場所は若い人に譲るか、自分で新しい場所を増やすかしてくれないと困るんだが。

なんていっている私も、もうすぐ老害になるのかなぁ。
いやだ。

秋田さんの締めの一節
どこかに移住するか、大学院に行くか、猫カフェするか、迷うのである(笑)。
が、私にはリアルすぎる。(笑)を添える余裕が、私にはない。

#人生100年
#老害
#ジェネラティビティー
#世代継承性
#自己陶酔

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