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自己否定からの解放ー自分を知り荒波を乗り越えたワタシの半生記38.産休育休保育園

さて。
「そろそろ子どもがいてもいいかも…」と考え行動したワタシのとんでもなく打算的だった話を暴露するのは、こうみえてとっても勇気がいることではあったが、実はワタシは他の点においても抜かりない調査のもと、今回のミッションを成し遂げたのだった。

まず、派遣社員でなく契約社員として働こうと、とある社団法人に入った。今はどうなのかわからないが、当時は派遣社員に産休も育休もなく、そうなれば収入がゼロになるのはもちろん、産後に仕事復帰したいとなったときも困る。その点、社団法人であれば契約社員であってもそのあたりの制度は(たとえ今まで取ったヒトがいなくても)整っているだろうし、その職場の性質上ダメとは言われないだろうと思った。

案の定、上司は多少うろたえている様子ではあったが、法律で定められている制度に従ってはくれるようだった。こうしてワタシは、その職場での産休育休取得者第一号になったのだった。

ワタシが産休育休の取れる職場に目を付けたのはもう一つ理由があった。
ワタシは子どもを幼稚園に入れたくなかった。
なぜならそれは、ママ友付き合いをしたくなかったからだーーー!!!

あぁーなんてワガママなんだろう…
我ながら自分が恐ろしい。
最近になり、自分の気質(HSS型HSP)を知りいろんなところで情報を読んだけど、「他人に興味がない」がもう、まさしくドンピシャでびっくりした。

わざわざ子どもを通じてなんでそんなに気も合わないだろうヒトと仲良くしなくちゃいけないんだ。しかも、気が合わなくて子どもによくない影響があったら…と思うと、きっとワタシはその場に合わせてしまう。きっと断ることもできず、周りのママたちと一緒にムダな時間を過ごすことになる。

それだけは、避けたかった。
自己防衛、ただそれだけだった。

がしかし、そこに大きな落とし穴があることを、ワタシは子どもを出産して初めて知る。

出てきた我が子が、可愛すぎたのだった笑。

保育園なんかに入れたくなかった。
永遠に一緒にいたかった。
あんなに子どもがキライだったのに。
一生いらないと言ってたワタシどこいった⁉️

ひょっとしたらこれを読んでくださっているヒトのなかで、子どもはいらないと思っている方もいるだろうけども、ワタシのようなパターンもあるってことを頭の片隅に入れておいてほしい。いろいろな境遇の人がいて、そう思えない人がいるのも知っているけど、基本、我が子ってこの上もなく可愛い存在なのだ。

あまりにも保育園にいれたくなさすぎて、このままばっくれようかとも思ったが、職場からは「早く復帰しろ」と、もう早く育休を切り上げろくらいにせっつかれる。
(そして争いごとが超絶ニガテなワタシ。そこで厚かましく退職するなんて場を乱す行為に走る勇気がなかった)

ワタシは「年度途中からだと空きがない」と理由をつけ(ホントは区役所に聞いてもない)なんとか4月まで粘った。

当然ながら認可保育園は入園するその前年度中に申し込みしないといけなくて、だから決定通知はもちろん前年度に送られてくるのだけど『保育園受け入れ先決定のお知らせ』的なタイトルの通知が届いたときには涙が出た。

あぁ、本当にお別れなんだ…(大げさ)

しかし実は、ワタシには別の側面もあった。
子どもができて、もちろん可愛くてたまらないのだが、ある時とんでもなく虚しさに襲われたのだった。それは、

社会につながってない
子どもと二人、置いてけぼりな感覚

まるで、ワタシと子どもの周りに見えないバリアがあって、ワタシたちの周りだけ時間軸が外されてるような感じがしてしまったのだ。ワタシはそれを埋めるべく、なるべく外とのつながりを求めた。子どもと一緒に参加できるイベントや、習いごとをして、何とか自分という存在をこの世界から抹消されないように必死になって動いていた。インターネットが浸透し、オンラインスクールなんかも徐々に増えてきて、webライターの勉強をはじめたのもこの頃だった。

だから、あのまま仕事にも戻らず二人っきりでいたら、
ワタシってなんだろう…
という思いに駆られていたことは間違いなく、ひょっとすると煮詰まって我が子に手を出すような母親になっていたかもしれない。その要素は十分あったから。


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