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家にあるものだけで『はんこ遊び』

学校が再開するのか、しないのか。いずれにせよ家での時間とエネルギーを持て余しているお子さまたちへ。#消しゴムはんこにできること は、まだまだたくさんあるんです。

彫らない。削らない。危険がない。今日はそんなはんこ遊びをご提案します。

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使うもの
 ・消しゴム(おうちにある消しゴム。なんでもOK)
・スタンプインク (または水性マーカー、絵の具など)

とにかく消しゴム1個とインクがあれば、十分遊べちゃうんですよ。

たとえばこれらは全部消しゴム一つで捺しました。
さぁ、消しゴムのどの部分を使っているでしょうか?

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あたま?おしり?脇?

消しゴムを彫ることも削ることもなく、インクの付け方を工夫するだけで、さまざまな形に早変わりするんです。この形、それぞれ何に見えますか?

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一つの消しゴムで、これだけの図形が描けるんです。消しゴム自体のキズや割れ目も模様になっちゃう面白さ。

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消しゴムが、「消す」という役割を超えて「画材」となる瞬間がうれしい。

<彫らない消しゴムはんこの遊びかた>
1: 消しゴムのすきな側面にインクをつけて、好きな色でおしてみる!
  (これはなんの形だろう?と想像してみる)
2: 色を変えたい場合はウェットティッシュなどでふく
3: 使用後はケシケシすれば元の消しゴムとして使える
                         以上!

というわけで、消しゴムひとつでできた絵がこちら。

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簡単すぎる制作過程はこちら。

(うちにあった消しゴム、きったねー)

ひまだ〜〜と暴れまわるお子様には、消しゴムを与えると捺し続けます、よ、たぶん。衣服や家具の汚れなどにはくれぐれもご注意ください…!

こんなワークショップをオンラインでやりました

ということで、こんな内容のワークショップを、オンラインで行いました。
オンラインなので、参加者はもちろんご自宅から。急遽参加したい!となったお子様も含めて道具の用意が必要ないように、家の中にあるもので遊ぶ、という内容を考えました。完全に初めての試みでしたが、私も自宅から配信し、およそ9名の小学生に参加いただきました〜!

記事の冒頭のようなイントロダクションのあと、

「さぁ、みなさん、おうちの中から、「消しゴム」と、「スタンプインク」持ってきて!インクがなければ、水性のマーカーなどでもいいよ〜。よーいどん!」

と、参加者のみなさまは家の中の宝探しへ。

結構すぐに戻ってきた子供達は、「カドケシでもいいですかー」「ちょっと割れてる消しゴムでもいいですかー」などなどと積極的に質問してくれる。はいはい、なんでもOKですよ。さっそくスタートです。

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みんなが夢中で作業していく中、途中から、たとえばペットボトルのふた、綿棒、食器用スポンジなども、はんことして使えておすすめだよ!という情報を出すと、またみんなあっという間に家の中を探し回ります。

そして、最後にみなさん力作を見せてくれました!

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完全に画材としてのはんこを習得していらっしゃる。綿棒も多用して色々な絵柄ができました。

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こちら、ちょっととっさで画像がぶれてしまいましたが。はじめに美しいお花をつくって、「これはヘアピン」と言っていて。気がつくと女の子が出現して、本当にヘアピンになっていました。こちらも綿棒と消しゴムで。

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そのほかにもめちゃくちゃいい作品がたくさん!歯ブラシのここつかったらこんな模様が出た、など各々楽しんでもらえたようす。

「家の中のものがすべてはんこに見えてきたらこっちのもんや…」とはんこ師匠はしたり顔です。

はんこで便せんづくり編はこちら。

どんな場で教えたかというと

全国の学校に一斉休校がスタートしたのが3月2日。学校にいけない子供たちやその家族をオンライン上でサポートする場所として3月4日からスタートしたプログラム「カタリバオンライン」。運営は『認定特定非営利活動法人カタリバ』という教育NPO法人。


私も実際に見るまでは「一体どういうことなのだろう?」とイメージが湧きにくかった。学校のように1時間区切りで色々なプログラムがあり、朝と夕方にはホームルームもある。全てがZoomを使って行われ、参加する学生(現在は小学生向けと中高生向けと両方ある)たちの生活リズムを崩さず、人とのつながりを持てるようにするようなプログラムが用意されている。内容も英語講座や韓国語講座、ヨガ教室やダンス、歌やギター、宿題をフォローする時間など様々だ。

何かの専門性を持ったボランティアは『オンライン師匠』と呼ばれる。
というわけで私は『はんこ師匠』となったわけです。(照)

小・中高生向けの場・カタリバオンライン

はんこの時間が終わったあと、そのまま夕方のホームルームに突入したのでそのまま参加してみました。

1日ごとにキーワードがあり、この日は「important」。importantだった出来事についてなど話します。この後ブレイクアウトルームという機能を使って小グループに別れて、個々にお話。20人ほどいる場だと話せないけれど、4、5人くらいなら順々に話せる。その後また全体に戻ってきて特に印象的だった話をみんなで共有します。

この日はその後イタリアの子供達とのオンライン交流会もあるとのことで、それを楽しみにしている子が多いようでした。

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いったいどういうサービスなのか、というのは、実際の利用者の声を読むとイメージしやすいかなと思います。

毎日のプログラムもカタリバオンラインのnoteに載っているので、こんな内容があるのかというご参考までに見ていただければ。PCやWifi環境のない方へのサポートプログラムもあるようです。

期間限定のサービスだったはずが、全国的に休校が延びている影響もあり、カタリバオンラインはまだ続くそう。

学校がなくてなかなか1日のペースがつくれない…という方は一度のぞいてみるといいかもしれません。

やきもきしているフリーランスでもできることはある

私は現在、フリーランスで活動している絵はんこ作家です。しかし4月から始まる予定だった案件も延期になり、イベントも中止になり…などと、現状の仕事状況は正直かなり厳しい。

私は元々、面白いことには報酬が発生しなくても、顔を出す方だった。だけどフリーランスになってから数年、『ボランティア』というものから足が遠のくようになっていた。だから「はんこ」という自身の仕事に直結するボランティアをお引き受けするのは今回が初めて。

けれども今回のお誘いを受けることにしたのは、『#消しゴムはんこにできること』を書いたように、家の中でも楽しめるはんこという手段を、もっと直接伝えたかったから。そうして、画面越しに子供達が鼻息荒くはんこをおしている姿を見て、やっぱり嬉しかった。私自身、人との交流を求めていたのだなとも思った。

私は慈善活動をしたいと思っていたわけじゃなくて、ただ、今たまたまできることが役立てそうだったのがボランティアだった感じ。でもなんだか、元気もらいました。こんな形のボランティアも悪くないなあって。

何か自分にできることあるかな、って動き出したことがこういう形につながったのも不思議なもので。ありがたいなと思います。

彫ることを教えるオンラインレッスンは自身でも企画しています。
この機会にじっくり彫りかたを教わりたいなぁという人がいたらどうぞ。


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