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近況報告ー【チェコ】をテーマにした個展を終えて

大変ご無沙汰しております。時が止まっていたかのように、完全に更新がストップしてしまっていました。なかなか活動的に動いていた昨年末から年末年始を挟んで、いまようやく、なんだかnoteに向き合えそうな気がして書き始めました。

近況報告

昨年12月に、個展を行いました。テーマはずばり…

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ということで、「チェコ」。

押上にある、一軒家カフェikkAさんにて。東京スカイツリーの麓にある、紅茶の美味しいお店です。広々とした店内を贅沢に作品で埋め尽くさせていただきました。

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展示のコンセプトは、こちらでした。

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2020年は、「やりたい!いきたい!」ことをことごとく諦めた人の多かった1年だったと思います。私自身も同じ思いをしつつ、気持ちが前向きになったり無気力になったりを繰り返しました。だけどそんな中で、「チェコにいきたい」という思いは、語学の勉強をはじめ多少なりとも前を向くきっかけを作ってくれました。そんな思いを胸に持ち続けることが救いになるなら、持ち続けたいし、失わずにいたい。そんな思いを込めた展示でした。
過去4回訪れたチェコ旅を振り返って、版画にしたためました。

今回の一番人気作品「ガラスボタンの重なり」。

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ガラスで一つ一つ手打ちされ、手で絵付けしていく伝統的な製法でつくられるチェコのガラスボタンを、はんこで再現したもの。模様ごとにはんこが別れていて、色ごとに推していくと多色刷りの版画が出来上がります。
実物のガラスボタンは、透明なガラス自体にも文様があり、されにその表裏に絵付けされ模様が重なり、本当に美しいのです。ガラスボタンの村への旅行記はこちら

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また、伝統的にチェコで2つだけ残る藍染工房で見た、「藍染ができるまで」も。藍染工房のある街への旅行記はこちら。上に書いてあるチェコ語は、1から6までの数字です。

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そして今回新しい試みとして制作したのが、【活版版画】。ふだんは消しゴムはんこで彫っているのですが、今回はそれより薄くて硬めの素材であるリノリウム版で彫った作品も。

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地道に、ゆっくり。細かい図案を描いた自分を呪いながら進めていきます。笑

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そして印刷はいつもお世話になりまくっている、中野活版印刷店さん

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白インキを練り練りした上で、かなり細かい調整をかけながら刷っていただきました。できあがりはこちら。

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黒マットと合わせてビシッと額装していただきました。

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自分の旅の記録をスクラップブックにしているような感覚で彫った版画に、少しずつ旅行記も添えて。

チェコのさまざまな都市や、偉人たちのはんこもずらり。正直並びきれませんでした。

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会期途中からは、「チェコみくじ」という試みも始めました。
「2021年のあなたに贈りたいことばとチェコ」と題して、
店内にお越しいただいたかたはもちろん、SNS上などでも呼びかけ、希望のあった方へは代理で引いてお伝えしました。

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運勢も書かれていないのですが、偶然に引き寄せられた言葉や場所がその人にリンクすることは多々あったようで、すごく好評いただきました。これは今後もやっていきたいですね。

年末に進むにつれ東京の感染者数も増える中、今までの展示よりも長期間にわたる1ヶ月近く展示させてくださったことでたくさんの方にご来場いただけました。イベントの開催がなかなか叶わなかった昨今の中で、お仕事でお付き合いがありつつ今回初めてお会いできた方、久しぶりにお会いできた方、偶然お立ち寄りいただいた方、今後に繋がる楽しみな打ち合わせもあったりと、とにかくたくさんのご縁をいただきました。すれ違いでお会いできなかった、ゆっくりお話できなかった方も、本当に本当にありがとうございました。

2021年は、色々な変化の年になりそうです。まず一つお知らせを。

バンドでのnoteができました。

というかまず、バンドやってたの?と思われるかと思いますが。私は高校時代から細々と音楽活動をしており、現在はCHESTNUT HILLというバンドで活動しています。長年の活動がようやく形になり、音源がリリースできそうです、というお知らせや今後の活動についてはこちらのnoteに書いております。ちょこちょこと活動を続けていきますので、よければこちらもフォローをお願いします。

時がすぎるのって本当に早いもので、実ははんこ作家としての活動も丸10年を迎えてしまいました。

音源リリースを皮切りに、いろんなものを形にする一年にしたいです、2021年。今年もどうぞよろしくお願いします!

『スキ』をしていただくとあなたにおすすめのチェコをランダムにお知らせします。 サポートいただいたお金は、チェコ共和国ではんこの旅をするための貯金にあてさせていただきます。