人の手の余韻が残る作品集ができました
新しい作品集ができました。
といっても、昨年のカレンダーをお求めいただいたかたにとっては新作ではないのですが。
このたび、改めて作品が一冊の本に生まれ変わりました。
作品集のタイトルは、
『いまを生きるための12の方法 -12 WORDS TO LIVE YOUR LIFE-』
毎年カレンダーとして製作している本シリーズ。
日常を生きる人たちが、どんな日に目にしてもつらくならないような励ましを、はんことことばに込めています。
本棚に忍ばせて、たまに開いて愛でるもよし。
玄関や棚などに広げて飾ってもよし。
あなたの日常の中にひっそりとしのばせてほしい、大切に作った小さな本です。
製本は長野県伊那市に製本工房を持つ【美篶堂】(みすずどう)。
昔ながらの手製本技術を誇る美篶堂さんにご依頼できたのも幸運なことでした。
じゃばら。つまりはアコーディオン型、御朱印帳のような仕様。
厚い紙ですので広げて立てることもできますし、手元でパラパラと楽しむも良いでしょう。
端までぴしっと揃った美しい手製本の仕上がりにうっとりしてしまいます…。
もとより印刷や紙にはこだわっていたので、さらに製本や表紙の仕上げにも徹底的にこだわってしまいました。
中のはんことことばは、【リソグラフ印刷】をしています。
一見ふつうのコピー機のようにもみえますが。これが、版画のように1色・2色ずつ重ねて刷っていく、レトロな印刷手法です。そのためかすれやずれなども生じ、すべてが完全に均一な仕上がりにならないところも愛おしい。元来の手彫りはんこの質感を残した印刷手法を選んでいます。
表紙と裏表紙には、シルバーの活版印刷を施しました。
中野活版印刷店さんご協力のもと、ペタペタとはんこのように活版印刷で捺印していきます。
手のひらサイズの小さな本ですが、こだわりはめいっぱい詰まっています。尋ねられたら、「よくぞお気付きで、ここがね…!」と暑苦しくうざったく説明しはじめるので聞かないでください(笑)。たぶん聞かれる前に多分説明し始めますが。
というわけでさまざまな工程を経て出来上がったこちらの作品集は、そうホイホイと増産できるものではありません。部数限定発行につき、手書きのシリアルナンバーも入れました。
紙や印刷の質感、本のつくり…様々な方面から人の手の余韻が残る手作り感をどうぞお楽しみください。
<仕様>
サイズ :10cm x 10cm x 厚み0.8cm
印刷(本文):リソグラフ印刷
印刷(表・裏表紙):活版印刷
製本:蛇腹・手製本
印刷(リソグラフ ・活版印刷):中野活版印刷店
製本:(有)美篶堂
本日より、予約販売開始いたしました!
同時に、山梨でのイベントでも販売開始です。
移動が憚られる昨今ですが、お近くにお住まいかたはご無理のないようにご来場ください。
*作家の在店はありません。
夏をめくる文月書店
2020年7月18日〜26日
10:00-17:30
〒400-0802 山梨県甲府市横根町480-1
光と風マーケットコート B棟2階LDKスペース
イベントの詳細はこちらのinstagramにてご確認ください。
https://www.instagram.com/marchekofuyamanashi/
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