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純粋な恋愛とはいったいなにを指すのか? 不純な恋愛はダメな恋愛か?

おはようございます。

ネットニュースを見ていたら女性が「ピュアな恋愛をしてみたい」という気持ちを述べていたものを発見しました(出典を思い出せないのでここにリンクを貼れません)。わたしは、この「ピュアな恋愛」という言葉が気になってしまいました。

みなさんはピュアな恋愛とはいったいなにを指すと思いますか? これは、想像するしかありません。確か、相手がカラダ目当ての人ばかりだったということを述べていたので、あの女性は、カラダ目当てではない(プラトニックな)恋愛をピュアな恋愛と定義しているのだと思います。

ピュアな恋愛。考えれば考えるほど意味がわからなくなります。ここで、数学の知識を活用しましょう。「ピュアな恋愛ならばカラダ目当てではない」の対偶は「カラダ目当ての恋愛はピュアな恋愛ではない」となります。ピュアと不純は余事象ですので、「カラダ目当ての恋愛ならば不純な恋愛」となります。

どうでしょうか。まだ意味不明ですね。

そもそも、ピュアとそうでない違いはどこにあるのでしょうか? 純粋と不純、意味からすると、目当てがひとつなら純粋、ふたつ以上なら不純といえましょう。ということは、カラダだけが目当ての恋愛はむしろ純粋と言えますね。頂き女子も、あれが恋愛かどうかはさておき、金銭だけが目当てですから、純粋です。逆に、カラダ以外を目的とした恋愛は不純です。一緒にお出かけしたい、結婚したい、このふたつを意識したら、その時点で不純な恋愛です。

純粋の意味を確認しましょう。ここでは、国語辞典が役に立つでしょう。ということで調べてみました、純粋の意味。

1 まじりけのないこと。雑多なものがまじっていないこと。また、そのさま。「—な(の)アルコール」「—な(の)秋田犬」
2 邪念や私欲のないこと。気持ちに打算や掛け引きのないこと。また、そのさま。「少年の頃の—な気持ち」「—な愛」
3 そのことだけをいちずに行うこと。ひたむきなこと。また、そのさま。「学問に対する—な情熱」「—に真理を追い求める」
4 哲学で、外的、偶然的なものを含まず、それ自体の内的な普遍性・必然性をさす。
5 学問で、応用を考えず理論だけを追究する分野。純粋数学・純粋法学など。

goo国語辞典: 純粋(じゅんすい) とは? 意味・読み方・使い方

goo国語辞典はデジタル大辞泉から引っ張ってきています。したがって、孫引きしています。ですが、気にしてはいけません。論文ではありませんから。ここでの純粋は、2の意味が最も近いものになるでしょう。

これなら、カラダ目当ての恋愛は不純かもしれませんね。しかし、ここで気を付けてほしいことがあります。先の女性は「相手が」カラダ目当てだと述べています。そうです。「私」についてなにも述べられていません。「私」がしたいと述べているのです。ちょっと、変な話ではありませんか?

先の女性は「相手に」ピュアな恋愛をしてほしいという欲求があるのでしょう。ということは、国語辞典「純粋」の意味とは反しています。「私」には私欲があるのです。あの女性は純粋な恋愛をしようとしていないのです。

不純な恋愛はダメな恋愛か

では、不純な恋愛がダメな恋愛といえるでしょうか? おそらくそんなことはないと思います。お付き合いして、結婚して、子供が欲しい。私欲が混ざっていますが、ダメな恋愛ですか? ダメとは言い切れませんよね。これをわたしはダメとは言えません。少なくとも、これをダメとしたら、地球上・歴史上の多くの人がダメな恋愛をしているという烙印が押されることになります。まず、わたしにはその烙印を押してからの人類からの報復が怖すぎますし、そもそも、なにがダメなのかわかりません。

恋愛に私欲が混ざっていてもいいと思います。ただし、利己的になろうとするのはわたしは許しません。それは、恋愛ではなくて搾取か依存か支配のどれかだと思います。お互いが相手のことを思いあっていれば、結婚だってなんら問題ない行為のはずです。

ピュアやら純粋やら不純やらカラダやらをたくさん書いていたらゲシュタルト崩壊を起こしてきましたので、今日はここまでにします。

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