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未成年が飲酒・喫煙して代表メンバーから外されたこと

こんばんは。

二十歳に達していない五輪日本代表メンバー体操選手の飲酒や喫煙が発覚して、五輪メンバーから消えたようです。

流れとしては、当該選手が喫煙していたと協会に内部通報があり、協会が当該選手に聞取調査をしたところ、飲酒も発覚したとのことでした。なお、当該選手が飲酒や喫煙をしたのは一度のみで、強いプレッシャーが原因でそのような行為をしたとのことです。

わが国では飲酒と喫煙は二十歳になってからというお話があるので、やってはいけないことをしたと言えばそうかもしれません。そして、ほとんどの国で飲酒と喫煙に年齢制限がかけられているのは、身体への悪影響を考慮してのことでもあるので、わたしも、二十歳になっていないのに飲酒や喫煙をすることについて、していいとは思えません。

しかし、それでも、この選手を代表から外す処分は重すぎるとわたしは考えています。今日は、その考えについてお話します。

なお、どのニュースでも当該選手の五輪出場を「辞退」と書いているので、ここだけを読めば本人が出場を辞退した可能性も考えられますが、もう少し読むと飲酒や喫煙の事実を確認したとして出場を辞退したと書いているので、ここでは協会が当該選手を代表メンバーから外したとしてお話いたします。(日本語で「 A が X の出場を辞退する。」と言えば、一般的には A が A 自身の手で X に出ないことを決めると捉えますよね)


1. 当該選手は、聞取調査で飲酒や喫煙を認めたことで処分が決定されている

まず、この点が大事です。日本代表というのは、多大なる努力をして選出されるものです。確かに飲酒や喫煙は不法行為ですが、それそのものでは他人に実害はありません。他人に直接手を出したわけでもないのに、代表辞退は重すぎます。この前例は、二十歳に満たない選手が飲酒や喫煙をした際に、その行為を隠ぺいするかもしれません。隠ぺいすれば代表から外す処分を受けませんから。ここで隠ぺいされると、実際に証拠が出てきた際に協会がその選手を守ることさえ難しくなるかもしれません。ですから、ここで処分するならば出場辞退よりも軽いものにすべきでした。また、飲酒については聞取り調査により発覚したものです。本当は隠ぺいしてよかったものを自白したのですから、それを責める処分は重すぎます。

3. 協会が、選手がのびのび競技できる環境を醸成しなかったことが原因の一つであるかもしれないにもかかわらず、協会に問題がなかったか検討されていない

協会が、当該選手が強いプレッシャーにより飲酒や喫煙をしたことを発表しているのですから、それならば、協会が選手を守れなかったことについても検討なされるべきですし、もしそのような環境を作っていなかったのであれば、それは協会が反省すべき点です。協会が課したルールを選手が守っていなかったからと代表を辞退という話をするのは重すぎます。それに、飲酒は代表合宿での出来事のようです。であれば、飲酒させる環境を用意した人間が内部にいるはずです。その人を特定していないのですから、おかしな話です。わたしからすると、怨恨を持つ内部の者が当該選手を貶めたのではないかと勘繰ってしまいます。

まとめ

今回は、当該選手が飲酒や喫煙を認めたために処分されたものです。先ほども申し上げましたが、飲酒については自白のみが証拠としていることが考えられます。内部事情について分からないことが多いのであくまで推測でしか語ることはできませんから、協会はもう少しなにかアナウンスがあってもいいかなと思います。

そして、今回の騒動で、当該選手の内面になにかいい影響が起きてくれることを願います。

おまけ

わが国では飲酒と喫煙は二十歳になってからといいますが、二十歳に至らない者が飲酒や喫煙をしても罰則規定はありません(あくまでも罰則規定がないだけで法律で禁止されている点には注意が必要です)。その点からも、当該選手を代表を外すのは処分が重すぎると思います。処分するなら、当該選手にお酒やたばこを提供した者にもなにかあればいいと思います。こちらには法律上の罰則規定があります。

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