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パラグライダーで大会に挑戦!  国内のおすすめ大会をチェック!

「パラグライダーにも大会ってあるのかな」
「ライセンス取り立てでも挑戦可能?」
この記事は、そんなあなたに向けて書いています。

こんにちは、スカイスポーツ歴3年のAです。
今回は、日本で行われているパラグライダー協議会のご紹介です。

せっかくお金をかけてライセンスを取っても、パラグライダーなどスカイスポーツの大会の情報って、正直あんまり聞きませんよね。
休みの日にただ楽しく飛びに行くのもいいですが、なかなかスキルアップしないもの。
でも、大会を見に行けば、うまい人の飛び方が参考になるし、自分も参加することで技術の向上につながりますよ。

この記事では、初心者でも気軽に参加できる大会から、ベテラン勢が競う有名な大会まで紹介しています。
ライセンスを取った次のステップとして、大会を見に行ったり参加することを考えてみましょう。
あなたのスキルアップにつながりますように。


初心者OK! 着地の正確性を競うアキュラシー大会

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アキュラシー、“accuracy”、つまり、あらかじめ決められた着地地点に、いかに正確に着地できるか、を競う大会です。
ライセンス取りたての初心者でも参加OKなタイプの大会として知られています。

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http://blog.livedoor.jp/kanpuzan/archives/55690640.html

以前は各地でさかんに行われていたタイプの大会でした。
と、いうのも、昔はパラグライダーの性能があんまりよくなく、決められた場所に着地するのが至難のワザだったからなんですね。

現在はパラグライダーの性能が各段によくなっているので、逆に大会の数が減ってしまいました。
それでも、初心者でも気軽に参加できるタイプの大会なのは変わりません。
今でも開催されている大会のうち、3つご紹介します。

パラグライディングアキュラシー みなかみ

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開催期日:2020年9月20日(日)- 21日(月)
開催場所:群馬県利根郡みなかみ町三峰山
参加費:12,000円
参加資格:P証以上のライセンス
大会概要:https://jhf.hangpara.or.jp/pgc/event/161/detail

毎年9月の連休に開催されている大会です。
アキュラシー大会は、着地地点にほんとうに選手がちゃんと着陸できるか、観客もハラハラするので見に行くだけでも楽しいですよ。
選手たちの操縦テクニックは、あなたの飛行技術の参考になること間違いなし。

パラグライディングアキュラシー in 南陽

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開催期日:2020年9月26日(土)~27日(日)(でしたが、コロナにより中止が決定)
開催場所:山形県南陽市「南陽スカイパーク」
参加費:15,000円
参加資格:NP証(C級)以上のライセンス
大会概要:https://jhf.hangpara.or.jp/pgc/event/159/detail

南陽のアキュラシー大会はC級ライセンスから出場可能なうれしい大会です。
場所は山形の十分一山。
筆者もB級ライセンス時代にお世話になったフライトポイントで、つまり初心者にもやさしい風が吹いてくれるのでおすすめです。

パラトピア五竜カップ

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http://www.fieldjoy.jp/blog/?m=201810

開催期日:2020年 10月17日(土)~28日(日)
開催場所:長野県北安曇郡白馬村神城22184-10エイブル白馬五竜スキー場内
参加費:14,000円
参加資格:P証 以上のライセンス
大会概要:https://jhf.hangpara.or.jp/pgc/event/170/detail
ここ白馬は私が毎年行くスキー場なんですが、秋はこんな大会をやってたんですね、知りませんでした。
ぜひ一度見に行かねば。

しかし白馬五竜スキー場自体はかなりの広さ。
ほうぼうから吹き込む風を読むのが少し難しいようで、P証以上のライセンスがあれば、エントリー可能です。

大空を舞台に! クロスカントリー大会・パイロンレース

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クロスカントリー大会。
要はパラグライダーで、誰が一番遠くまで飛べるか!? を競う大会です。

風をよみ、上昇気流をとらえながらぐんぐん飛び続けるわけですね。

でも計測は“飛行距離”ではなく、スタートから自分が着地した地点までの直線距離で競うので、時には“運”に左右されてしまうことも。
さて、どのくらい飛べば優勝するのか。
国内の大会では、優勝者は100~150キロもの飛行記録を出しています。
しかしなんと国際大会では400キロ越えの記録を出した選手もいるそうで、いやはや果てしない。

さて一方パイロンレース。
パイロンレースはスタンプラリーのように、指定されたコースを、決められた順番どおりにどれだけ速くまわってこれるか、というタイムレースです。

と、いうわけで、どちらも完全にベテラン、上級者向けの大会で、参加するにはP証またはXP証(クロスカントリー技能証)ライセンスが必須です。

パラグライダーシーズン幕開けCOOクロカンカップ

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https://www.airparkcoo.jp/compe2020xcspring/

開催期日:2020年 3月20日(金)~22日(日)
開催場所:茨城県石岡市 エアパークCOO
参加費:15,000円
参加資格:P証 以上のライセンス
大会概要:https://www.airparkcoo.jp/compe2020xcspring/yoko/pcl-xc-yoko.html
クロカン、つまりクロスカントリー大会です。
石岡は関東エリアのスカイスポーツのメッカで、私も毎週末のように通っていました。
午前中から上昇気流があちこちでポコポコ発生する、とても飛びやすいフライトエリアです。

鵜山七曲オープンカップ

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https://www.city.shimada.shizuoka.jp/kanko-docs/kankou

開催期日:例年、8月下旬
開催場所:静岡県島田市川根町葛籠地内
参加費:15,000円
参加資格:P証 以上のライセンス
大会概要:http://sky-tec.net/info/entry-1427.html
とにかく景観ガサイコー。
大井川を眼下に、南アルプスや駿河湾、そして富士山が展望できてしまうシチュエーションでの大会なのです。
スカイスポーツに力を入れている島田市をあげての大会でもあり、関東ではかなり有名な大会です。

スピードレースもあるよ! 一番最初にゴールした人が勝ち!

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誰が早くゴールするかを競う大会もあります。
見ているだけでもワクワクなのが、“レースtoゴール大会”。
運動会の徒競走のように、一斉にスタートして競うんです。

また、一斉スタートではないけれど、タイムを競う点では同じな“エラップスタイムゴールレース大会”もあります。
どちらも短時間で勝負がつくし見ていてわかりやすいので、ほかの大会よりも観客数が多い、人気の高い大会です。

ファイナルin朝霧

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http://jpa-pg.jp/10compe/compe_report/entry-4315.html

開催期日:例年11月末の2日間。
開催場所:静岡県富士宮市 猪之頭フライトエリア及び朝霧高原
参加費:15,000円
参加資格:P証 以上のライセンス
大会概要:http://jpa-pg.jp/11event/2019compe/pcl09n2l07final/yoko/pcl09n2l07final-19yoko.html
都心から日帰りで行ける、富士山麓の大会です。
朝霧高原は1年中安定した風がふいていることで定評ありのフライトエリアです。
スクールもあり、また、パラグライダーの大会が数多く開催されていることで有名です。

上越市長杯パラグライダー尾神カップ

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https://www.joetsu.ne.jp/80875

開催期日:2020年度は開催されず。例年、5月末の2日間。
開催場所:新潟県上越市吉川区尾神 尾神岳エリア
参加費:15,000円
参加資格:P証 以上のライセンス
大会概要:https://joetsukankonavi.jp/event.php?id=488

パラグライダーの聖地のひとつ、尾神岳で開かれる、“レースtoゴール”あり、
“エラップスタイムゴールレース”もありというビッグ大会です。
参加者エントリー数も100名近くと大規模。
そして観客動員数も毎年すごい。

と、いうのも、大空に色とりどりのパラグライダーが舞う中、なんとふもとでは「そば早食い選手権」が同時開催されているんです。
ほかにボブスレー試乗などが用意され、まさに“上越市長杯”の名にふさわしい、一大町おこしイベントになっているのが特徴です。

ネーミングがすごい! 「爆弾落とし」! 地上のターゲットにうま~く砂袋を落とせ!

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アキュラシー大会と同じく、正確な飛行技術を競うタイプの大会です。
地上につくられたターゲットに向かって、上空から砂袋を落とす。
もちろん、ターゲットに近ければ近い人が勝ちです。

吉川観光協会長杯争奪パラグライダー大会

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https://joetsukankonavi.jp/event.php?id=470

開催期日:2020年 9月12日(土)・13日(日)
開催場所:上越市吉川区尾神岳スカイスポーツエリア
参加費:5,000円
参加資格:C級 以上のライセンス
大会概要:http://yuuland.jp/wp-content/uploads/2020/08/fe6c090afbe246f91b9f523ec338a9771.pdf

パラグライダーの大会というと、優勝しても賞金や商品がしっかり明記されているものは少ないんですが、この吉川観光協会長杯争奪パラグライダー大会の賞品は、なんとさすがは新潟県、コシヒカリ。

実は新潟県上越市は、国体のパラグライダー大会も開かれるなど、年間を通してパラグライダーの大会が多いエリアです。
ぜひチェックしてみてください。

注意! スカイスポーツは自然が相手 会場に行っても必ず見られるとは限らない

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2020年度はコロナ禍のため、ほどんどの大会は中止でした。
また、スカイスポーツは天候にとても左右されてしまうスポーツなので、
「晴れたから大会、やるよね?」
と出かけても、風向きが悪かったり風が強すぎてもなさ過ぎても中止になることがあるのです。

希望する大会のホームぺージやSNSでは、直前まで開催するかどうかについて発信し続けています。
できたら数日前からチェックし続けて動向を見守るようにしましょう。

世界で見ると、日本人選手のレベルは意外と高い!

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https://www.nhk.or.jp/sports-story/detail/20180830_3148.html

さて、ここまでいろんな大会を紹介してきましたが、やっぱり選手のレベルって気になりますよね。
スカイスポーツはまだまだ新しくて、オリンピックにはありません。
でも、アジア大会では2018年からついに採用。
競われたのは、アキュラシーとクロスカントリーでした。

そしてなんと、クロスカントリー部門で、男子が金、女子も銀という快挙をなしとげました。

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https://www.nhk.or.jp/sports-story/detail/20180830_3148.html

しかも選手の皆さん、本業は会社員なんだそうですよ。
ほかのスポーツ競技ではちょっと考えられませんよね。

まとめ

今回は、まだまだマイナーなスカイスポーツのうち、パラグライダーに焦点を当ててどんな大会があるのかの紹介をしました。
せっかくライセンスを取ったなら、技術向上のステップアップを兼ねて、挑戦していくとよいですよ。
●初心者OK! 着地の正確性を競うアキュラシー大会
地上にマークされたターゲットに、いかに正確に着地できるかを競う大会です。
・パラグライディングアキュラシー みなかみ
・パラグライディングアキュラシー in 南陽
・パラトピア五竜カップ

●大空を舞台に! クロスカントリー大会・パイロンレース
パラグライダーの大会でよくあるタイプの大会です。
飛行距離100キロ以上という、超ロングなレースです。
・パラグライダーシーズン幕開けCOOクロカンカップ
・鵜山七曲オープンカップ

●スピードレースもあるよ! 一番最初にゴールした人が勝ち!
誰が最初にゴールするか、誰が一番はやいタイムを出すかを競う大会です。
・ファイナルin朝霧
・上越市長杯パラグライダー尾神カップ

●ネーミングがすごい! 「爆弾落とし」 地上のターゲットにうま~く砂袋を落とせ!
・吉川観光協会長杯争奪パラグライダー大会

●注意! スカイスポーツは自然が相手 会場に行っても必ず見られるとは限らない
ほかのスポーツとちがい、かなり天候に左右されるスポーツです。
行っても見られないこともしばしば。

●日本人選手のレベルってどのくらい?
なんとアジア大会では金・銀メダルを取れるレベルなのです。

大会で選手たちにワクワクさせてもらえるのももちろんなんですが、当日の会場は空いっぱいにカラフルなパラグライダーが何機も舞っていて、とってもフォトジェニックです。
参加するだけでなく、ほかの選手の飛行技術を見学することは、きっとあなたのスキルアップにつながりますよ。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
では、また、いつか。

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