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「日本出版社連合(+同人作家) の公認Lora」で同人作家も公認にすれば四方良し。AIに敵などいない。なんで作家同士が殴り合わなきゃいけないんだ。

前回、日本出版社連合(+同人作家) の公認Lora のあらすじ。

混乱するAIの著作権問題、日本のアニメマンガ出版社が連合して作った学習Loraを作り、AI絵作成者は申請して契約することで公認合法AI絵を販売できる(※ロイヤリティ50%)

出版社にもAI絵作成者にもメリットがある案だと思っている。
たけぇ!! とか、出版社がやるわけねぇ! と思うなら、まず前回の解説を読んでみてほしい。
具体的な割合はともかく、上げ過ぎない下げ過ぎない絶妙な位置を議論で決めれば、AI技術の進展として良くなっていくと俺は思っている。

今回は同人、個人で版権絵を描いて稼いでいる方々の視点のLoraを語る。


前回は大本の著作者&出版社と、AI絵作成者という根と葉の契約の話をした。
今回は同人という「幹」である。

同人なくして今のアニメマンガの発展はない。

何故なら、版権元の創作に規模には限界があり、原作=漫画アニメには始めと終わりがあるからだ。

同人は、その作品を好きでたまらないファン (※同人ゴロ除く) による普及活動と啓蒙活動であり、版権元の黙認によって許された領域だ。

当然、悪質すぎるキャラの乱用によって公認でも揉めることだってある。


同人は「無条件合法」ではなく、自己申告制のアウトだけど、普及活動などの利点から黙認している、というのが現状だ。

今回のAIを機に、同人というアングラ、黙認の領域を公認、申告して契約者としてちゃんと還元するようになれば良いと思う。


で、同人側。これもAI術師のLora契約と同様、出版連合に同人絵等を登録して、AI学習許可させる。
そして著者の「名前」タグの利用に応じて、ロイヤリティ配分を受け、一時創作者=原作にも還元が行くようになる。

要は版権元に同人作家が一部払いながら、AI術者の販売ロイヤリティの一部を受け取れる、という仕組みだ。

今までの同人活動は、基本版権元にはびた一文払わなかった
そして、それらキャラを好き放題しゃべらせたり、体を弄ったり性格を変えたりして稼げていた。
それを、AI学習絵を全て提供して、過去作品の著作関連を全て商用OKで出版連合に渡す代わりに、公認お墨付きを得ることができる。

AI術者のLora申請と似ているが、違う点は「出版社に同人絵全てを学習して渡す点」だ。

実際問題、学習元は「原作絵ではない大量のファン絵」である。
二次創作の学習元データの版権はどこか? というのは明確には決まっていない。
原作者=キャラにもあるし、それをベースに可愛いエロい絵を描いた二次創作者=同人作家にもある。

なら、二次創作者が申請してもと原作者にLora学習データとして全て捧げる代わりに、それを利用したいAI術師の売上から一部お金が入るようにすればよいと思った。

これ、同人作家から見てもメリットがあると思う(俺はその経験や実績ないが)。

今の無法地帯絵では、同人ゴロも含めて「自分の描いた絵柄がAI学習に使われてる! 訴えるぞ!」と言いながら、「あなたも人の作品の人気に相乗りして稼いでますよね?www」と煽られて大論争になっている。

完全一時創作オリジナルだけで成り上がったイラストレーターなら文句は言われないだろうが、大なり小なり、既存版権を利用して、その人気でバズって売れた作家の方が大半だろう。

日本出版社連合による統一Loraができるとこうなる。
①出版の一次創作+登録した二次創作者の同人イラストを申請によって学習させた、合法商用可能モデルを作る
②登録した同人作家は、Loraを活用した申請済みAI術師から「絵柄名前タグ」のプロンプト=呪文を使っている作品の売上の一部(50%~5%)を収益として受け取れる
③出版連合に登録申請した一次創作者=漫画家は、「作品タイトル」のプロンプトを使ったAI術師の売上の一部を収益として受け取れる
④AI術師は、「絵柄名前」タグと「一時創作作品」タグに表記された「ロイヤリティ」を見て、プロンプトでAI絵を作成して出版社に販売事後申請を行い、売上に応じて振り込み(天引き)する。
⑤消費者は、出版連合タグが付いていない「野良同人やAI作家」は買わない、通報するように啓蒙する


ココまで読んだ出版社関連の人、同人作家の人、AI術師の人、一般消費者の方はどう思っただろうか? よかったらコメントしてね。


作品を買う消費者は、「Lora公認」がない野良作品を排除するマナーをつければよい。
AI術師は、作品と絵風作家タグのロイヤリティを見ながらプロンプトで生成して、稼いだ金は公認に支払いをすれば「安心感」が得られる。
同人作家は、著作権違反の板挟みから解放され、パクった側=AI呪文生成者を連合サイトで検索することができ、許容範囲を超えるキャラ改変に対して「通報と差し押さえ」が合法で出来るようになる。そして収益も発生する。
一次創作者と出版社は、同人作家から一部収益を受け取れて、AI作家と同人作家双方の許容範囲を超えるキャラ改変に対して「通報と差し押さえ」が出来るようになる。

これら提案の関連図を書きたかったけど、センスないから誰かにお願いするか、後で書籍化した時に作ろうと思う。(ビビっと来た読者の方、描いてほしい……)


これ、四方良しなのだよね。「売り手」「買い手」「世間」の三方よしに「自然」を加えた「四方よし」が俺は大好きだ。

出版社よし、同人作家よし、AI術者よし、消費者よし、四方良し。
これ、出版社=同人作家=AI術者が「売り手」で、消費者が「買い手」であり「世間」だ。
最後の「自然」が、ネットのリソース=資源だ。
今は金の亡者がAI絵販売できる所になだれ込んで無加工大量AI絵をばら撒いて運営に負担をかけるだけで、資源(チェックする人やサーバー容量) を食い荒らしている状態だ。

ここ1ヶ月、AI法整備と排斥で大混乱していて、4つの層が分断されていると思っている。
その間に、海外は日本の素晴らしいアニメや漫画の素材を学習させて、違法販売させて、AI技術を研究して発展させていくことになる。
日本で4つが結束するのか、決裂して法争いしてグダグダになるのか、今我々が試されているのだ。

日本の作家が、出版社が、消費者が、AI作家が結束してこそ、今のチャンスを生かせるし、生き残れる。


AIに敵などいない。
誰にも敵などいないんだ。

なんで作家同士が殴り合わなきゃいけないんだ。 (ヴィンランドサガ2期22話はマジで「神」がみれますアマプラで見なさい今すぐに)

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