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うわのそら
2020年11月23日 20:40
宮澤賢治が苦手だった。現実味がなくて、かと言ってフィクションとも言い難い生々しさを持っていて、ふわっと終わる彼の小説は私の好みではなくて避けてきた。しかし私は彼に変えられる。たった半年で「自分の文章」を書くまでになる。『注文の多い料理店』で想いを知り、『なめとこ山の熊』や『よだかの星』で涙した。 時間を越えて蝕む呪いのような魅力を、ここで紹介したいと思う。あわよくばこれを読ん