王様ゲーム in Japan

Let's say "OK, boomer" to the guys who want me to be a "too submissive" soldier.
 トレンドになっていた"too submissive"、"いと従順なり"。”OK, boomer."は、とある国で若い議員さんが答弁中に、ヤジを飛ばしてきた中年おっさんに向けて制止すべくさらっと発した言葉。この後、涼しい顔をして答弁を続けられたとのこと。すごいかっこいい、テンションと心拍数が上がった。

 流行に乗ってみよう、一日か二日過ぎたけど良いことにしよう。なんてったってこんなにしっくりくる表現とお会いすることができたのだから。日本を離れアメリカで生活やお仕事をする決断をされた理由の中で発せられたそうだが、同感することこの上なし。海外で暮らしたことなどないが、偉いひとに従順たれ、という日本の文化にくたびれていたところだ。
 上司の言うことがぜったーい☆って、王様ゲームだとでも思っているのだろうか。書きながら思った、このフレーズは良いことを思いついた。あいつらは王様ゲームを仕事だと思っているのだ。そんな上司の言うこと以上の作戦を試みようとしない中高年世代が、躍進などする訳がない。ならば笑い飛ばすネタにしてやれば良いではないか。

 中高年の全てを否定するつもりはない。今に繋がる躍進を続けてこられた尊敬すべき先輩方が突き破ってきた殻が、いかに厚く強固であったことか、想像するだけで頭が下がる思いである。しかし、多くの中高年や一部の若者でさえ確かにboomerであるのだから、この社会は疲弊せずにはいられない。

 OK, boomer. といえる勇気を持つことが出来たら、どんなにかっこ良いことか。submissiveである習慣を嫌だと受け入れる勇気を持つことが、どんなに尊いことか。この方から教えて頂いたことはたぶん、日本人は自分の現状を耐えることができるけれども、辛いものは辛いと訴える勇気を持つ必要があるということだと思う。そして、言葉とはなんと素晴らしいことか。しっくりする表現と出会うことが出来たときに、どんなに救われることか。居場所のない感情を形にすることができるのだから。

 こんなことを思いながら、「むかしかつかない」時に「王様ゲームか!」とこっそり突っ込みを入れたら、ぷぷっと思って少し気が晴れた。これからも、boomerに対峙したらこの言葉を思い出したい。今日はぷぷっと思って楽しかった。

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