『Colors』
2022/07/16(土) #67:hiko
【本日の予定】
サークルの後輩のイベント、番組発表会(番発)を観に行く。
+卒業研究の題目と概要を提出する。
番組発表会とは、放送系のサークルで行われる、日々の練習の成果を番組制作を通して発表したり、新しいコンテンツの制作に挑戦するイベントのこと。
ちょうど3週間前の土曜日もこのイベントに参加した。
詳しくは6/25「流れの中で、身を任せ」を参照。
とはいえ、前回は遅れてしまって最後の番組しか観れなかったし、その他に色々したから番発についてはあまり書けていない。
そういうわけで、今回は番発回でごぜぇやす。
今回はOP映像以外は全て観れた。
最初の番組は、ラジオドラマ(RD)作品。声劇だ。
タイトルは『洋墨の絵画』。
小説家を目指す主人公と、目が見えないお嬢様が織り成すストーリー。
小説家の紡ぐ言葉は、お嬢様にとって瞼の裏に絵が描かれるように綺麗だった。
その言葉を聞き、小説家は美しいと感じたものを自分の言葉で著すことを決意する。
そのなかで募っていく2人の感情。
簡単にラブストーリーとは言えなくて、これとは言い切れない感情と一緒に、美しさが残る。
そんな作品だった。
そしてなんと、この作品の脚本は俺の1個上の先輩。
俺の1個下とは関わりがないはずなのに、だ。
先輩の中で1番良くしてくれてる、というか1番会ってる人だから、知らなかったことになんかモヤモヤした。
また嫉妬しちゃったな。
そんな訳でめちゃめちゃ素敵な作品でした。
次の番組はDJ番組。ラジオDJのこと。
番組名は「小人たちの座談会」。
背が小さい女子2人による低身長あるあるラジオ。
内1人は以前登場したこともある。名前はたまねぎ。
今回で2回目になるその番組はゲストを2人招いていた。
全員で4人のステージには150cm未満の女の子。
低身長好きにとっては眼福でございました。
以前に日記で書いた「俺はセクションの長をしていた」ってのは、このDJセクションのこと。
パーソナリティの2人はセクションの後輩でもある。
2人ともすごく上手に番組を作っていた。
お疲れさま。
休憩を挟んで、2部が始まる。
ちなみに今までのは1部。
今回の番発は外部の人を呼ばすにサークル内で発表するものだった。
そのため、コンセプトは「やりたいことをやる」だった。
2部はそのコンセプトに相応しかった。
こういうと聞こえが悪いけど、外部に見せるには少し間延びしてた。
ただ、後輩たちはその辺もわかっている。
その上でやっていると考えれば、いちいち苦言を呈するのは野暮以外のなんでもない。
全体で3部構成になっていて、1部と3部は人に見せる番組として相応しいものを用意していた。
だからこそ、2部にコンセプト重視の番組を持ってきたのだろう。
やりたいこととやるべきことの間をこれだけ上手く取ることができていたのには素直に感心した。
3部には前回見損なった面白い後輩たちの番組があった。
ジャンルはDJ。タイトルは「深夜のアレ」(深アレ)。
これを見て思い当たる人もいるんじゃないだろうか。
そう、深夜ラジオの代名詞、「オールナイトニッポン」だ。
それのオマージュというか、参考にして作る番組。
これは後輩たちが番組を出せるようになってから全ての番発で披露している。
つまり、レギュラー番組ということ。
それを第1回のときに決めてしまうんだから面白い。
内容に関しては、わざわざ言うまでもない。
いつも通り面白かった。
今回は番組のコーナーとして、番発のテーマである「Colors」をもとに、「2人の人生を彩ったもの」について話していた。
シンプルに色について触れるものもあれば、言葉遊びみたいなものもあった。
例えば、「ダーツにたくさん行ったことが思い出で、特ブルを取れたときは嬉しかった。」
「ブル」=ブルー、つまり青。
こんな具合だ。流石、ラップが好きなだけはある。
一見するとくだらないように見えるけど、これが連なるのは普通に聞いてて圧巻。
よくやったと思う。お疲れ様。
個人的な話でいえば、俺は現役のとき、この番組のスタッフの一員だった。
CM制作やコーナーの相談などを受けていた。
メインはCM。
引退して半年と少し、今回のを観て、CMもかなり良くなっていた。
俺が手伝う必要はもうない。
だからこそ。いいなぁ。またやりたいなぁ。
なんてぼやいてみたり。
最後は前回もあったIPPONグランプリ。
ただ、今回はめちゃめちゃレベルが高かった。
知り合いがやってるっていうのを超えて、素で笑った。
ほんと、羨ましいよ。
全ての番組が終わって、後輩たちは片付けに取り掛かる。
一応OBとして、挨拶くらいはしておくべきだろう。
DJセクション直属の後輩で、現会長に挨拶に行く。
あ、ちなみに、この現会長が深アレの企画者で、もう1人とのダブルDJをやっている。
もう1人もDJの直属、他のスタッフも直属の後輩。
セクションのなかで深アレチームを結成して動いていた。
楽しかったなぁ。。
で、副会長と真剣な話をしている所、もう1人が取り次いでくれて、わざわざ現会長が時間を作ってくれた。
本当は一言「良かったよ」って言いたかっただけなんだけど、気づけば色々な話をしていた。
俺はかっこつけず、セクションの活動に対して「すげぇな」って言った。
すると、「hikoさんのおかげ」って言ってくれた。
この言葉が俺にとって、どれだけの意味があって、どれだけありがたくて、救われたか。
6/25の日記を読んだ人なら想像できるだろう。
面には出さずに、ただ噛みしめながら、ほどなくして挨拶は終わった。
荷物をまとめて帰ろうとする。
そのとき、思いがけないことが起こった。
握手を求められた。
何を言っているかわからないだろうが、俺もわかってない。
嘘、事情はすぐにわかった。
俺は現役時代、セクションのみんなを巻き込んでYouTubeでラジオ番組を制作していた。
そのリスナーだった。
その子は1年生で、このラジオを聴いて入部したらしい。
逆にこのラジオがなければ入っていない、とも言っていた。
そう言ってくれている子がいるのは、たまねぎから聞いていた。すごく会いたがっているとも。
けど、そう言われれば言われるほど会いづらい。
そんな大層な人間じゃないんでね。
だから今までちょっと避けてたんだけど、ついに見つかってしまった。
すごく嬉しそうだったな。恥ずかしかった。
握手を求められたのなんて人生で初めて。
俺がサークルに残したものは、俺が思ってるよりもあるのかもしれない。
今度こそ帰ろうとした。
しかし、もう一悶着あった。
1人で静かに帰ろうとしてたんだけど、実は俺以外にも俺の同期が何人か来ていた。
そいつらと一緒に帰る流れになってしまった。
しかもご飯に行こうとしているらしい。
そんなこと聞いてないぞ。
そんなこと聞いてないし、行くつもりもなかったし、帰る間に行く気持ちを作ることも出来なかったので帰った。
sukeがいたらまた怒られただろうな。
まあしょうがない。お金がないんだもの。
なにより、就活が終わっているそいつらとは生きている軸が違う。
気を遣わせるよりはいいよね。
気を遣わせる努力しないのも悪いけど。
それをしなければいけないなら、俺にとっては身に余る。
来るべき時に思いっ切りジャンプ出来るように、背伸びをし続けないようにしている。
俺には筋肉がないから疲れちゃうのだよ。
誰のための言い訳かもわからないけど。
ただ、自分のためであるのは間違いない。
そうやって自分を大事にする方法もある。
やりたいことをやる。
やりたくないことをやらない。
これらは同程度にその人らしさを表現する。
その人の色を映し出す。
俺の言動の全ては、俺の色で描かれている。
『Colors』
By hiko
かっこつけすぎて嫌になっちゃうわ。
あ、区切り線多めにしてみたよ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?