7/8 2024

どうして私がこんな仕打ちを受けねばならないの、と心の内で嘆くときに舞台が始まったと思うようにする。

ライトを目一杯、舞台の中心で浴びて運命を嘆く主演女優を想像する。壮大な音楽が流れていると尚良い。優しかった両親は交通事故かなんかで亡くなり、引き取られた先で腫れ物扱いをされていると尚良い。

比べて自身の悩みはどうか、家を出る時間に起きて、遅刻をするので教室に入りづらいぐらいだ。自販機で飲料を買おうと思ったら小銭がなくてお札をいれること躊躇するぐらいだ。あとなんか少し右肩が痛むぐらいだ。

細々ととしたものが多い。ひとつひとつに向き合ってしっかりと絶望するのも疲れてしまう。色々とまとめて悲劇のヒロインに悲嘆に暮れさせておくことにした。

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