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歯医者に勝ーつ!!

僕がこの世で最も恐ろしいのが歯医者だ。
4ヶ月に一度の定期検診では毎回毎回、恐怖のあまり手汗で手のひらがビチョビチョになる。

歯医者に定期的に通っているだろうか?
恥ずかしながら僕は中学校を卒業してから20代も終わりに近づくまで、歯医者に近寄りもしていなかった。何しろ怖いのだ。汚いと言われればぐうの音も出ないが、当時はとにかく夜に歯を磨くのがめんどくさかった。人と会うから朝は必ず磨いていたが、宿題が終わらないまま迎えた夏休み明けの学校のごとく、まともに歯を磨いていない自覚のある僕は、歯医者の先生に怒られるのが嫌で定期検診のおハガキを無視していた。

ある日奥歯の詰め物が取れてしまい、渋々歯医者に行くことにしたが、案の定虫歯だらけだった。治療しますか?と歯科女子、じゃない、歯科助手さんに言われた僕は一念発起、逃げるのをやめ戦うことを選んだのだった。

ここからが長かった。毎週の歯医者通い。奇数の週はドリル、偶数の週は仮の詰め物が中々取れない助手さんにぐりぐりされるという地獄ループ。結局半年近く通っただろうか。もうすぐ終わるかと思いきや、また新しい虫歯ができたといわれ、さらに戦いの日々が続く。
もちろん僕だって怠惰な日々に懲りていたから、歯磨きは3食あとにしっかりやっていた。それでも虫歯ができるもんだから、「もう何しろっていうのよぉ!」なんて友達にオネェっぽく絡んだりもした。

マウスウォッシュや超音波歯ブラシも使ってみたが、結局、僕の歯に一番大事だったのはワンタフト歯ブラシだった。

ペン先のような歯ブラシは歯の根本や歯と歯の間の凹みを簡単に磨くことができる。既存の歯ブラシを苦労して隙間に当てようとする手間を考えれば、はるかに楽に、しっかり磨くことができるのだ。

そしてフロスも大事だ。自分の感覚では詰まっていないと思っても、フロスを通すと結構歯間に食べかすが詰まっている。
磨きづらいところはフロスとワンタフトで完全攻略できる。
この2つさえ終われば、ぶっちゃけ後は適当に普通の歯ブラシで磨くだけでいい。当たりやすい面の部分しか残っていないから、どう磨いても大丈夫なくらいだ。

というわけで長かった戦いも終わり、つらい歯医者通いもついに終わった。
歯磨きの習慣は今も続けられている。定期検診も全戦全勝だ!
とはいえいつまでも恐怖は消えず、僕の手はこれからもビチョビチョだろう。
まあ、そのおかげで歯磨きを続けられているというのも間違いではないので、これからも僕の手のひらには、なんとか我慢してもらいたい。

ちなみに巷で人気の超音波歯ブラシだが、僕は使うのをやめてしまった。口を開け、歯と歯ブラシを確認しながら使うと、鏡に向かって盛大に唾が飛び散ってしまうのが困りものだ。それに超音波振動が隙間に届くといっても、全くブラシが当たらない部分には効果がないようで、僕には結局ワンタフトが必要だったし、そうならば適当に磨くだけで十分な歯ブラシの代わりにしかならないからだ。

それから歯磨き粉もなかなか悩ましい。
歯磨きに精を出し始めた頃から唇がすごく荒れるようになった。色々な製品を試してみたが、結局使用を控えるのが僕の唇(と、舌の上を含む口の中)には一番だった。なので、僕は毎回は、歯磨き粉を使用していない。量もかなり減らしている。それでも個人差はあると思うが、僕は虫歯にはなっていない。もちろん定期検診に通って、歯石をとってもらうことも大事だ。


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