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ノートとペン①

よく本を借りている市立図書館が1~2か月ほど、設備工事のため休館となっていた。1月の中頃のことだ。本を借りられないとすごく暇になってしまうので、どうしようかと考えた先に決めたのが資格試験を受験することだった。

ということでノートとペンを買い、久しぶりに勉強を始めたのだが、これが新鮮でなかなか楽しかった。笑ってしまったのが、文字を書くのが本当に下手くそになってしまったということだ。なにしろ部首の短い線すらまっすぐ引けない。元々上手ではないけれど、普段文字を書くことなんて、メモ帳に走り書きをする程度。自分が読めればそれでいいし、そのメモでさえ用が済めば捨ててしまうので、いつまでも手元に残る文字、というか文章というものを書いたのは、本当に10年以上ぶりのことになる。

最初の勉強は、文字を丁寧に書くということを思い出すところからになった。
思えば小学生の頃が一番字が上手だったかもしれない。親からもそう言われる。慣れてくると段々書きなぐるようになり、そうやって崩れた文字がクセになる。クセなんて言うが、要はまっすぐの線をまっすぐ書かない。ハネをきちんハネないというだけのことだ。バランスなども色々あると思うが、自分自身にとっての最良の文字は、結局のところ、書くべき文字をちゃんと書く、ということに尽きる。
そして、そうやって文字を丁寧に書いたノートを見返すのはいい気分だ。勉強はどれだけ復習できるか、だと思っているので(そして、そう思いつつも勉強で一番面倒くさいのが復習だ)、見返して気分のいいノートを作れるのは大事だ。

試験自体は先月終わり、勉強も、もうしていない。結果はまだ分からないが、文字を書く楽しさを覚えることができたのは収穫だった。

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