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最近人気のアナログレコード、その昔、その場でカッティングして売るビジネスがあった!


最近はアナログレコードをリリースするアーティストが増えているようですが、昔、その場でレコードをカッティングして売るというビジネスがあったので、記憶が曖昧、うろ覚えなものの、覚えている限りの記憶だけで詳細を書いてみたいと思います。

レコーディングディレクターって?

昔、じつは会社に勤務するというのがイヤで、自分で何かをしたいという思いが強かったのですが(いろいろ書いてしまうと長いのでその辺は省略)、何かできることはないかと新聞を見ていて、見つけたビジネスがあります。それが「レコーディングディレクター」というものでした。

当時購読していた新聞は日刊スポーツだったのですが(自分が生まれる前から購読していたっぽい)、その日刊スポーツには、今までに、いくつかのビジネスの広告が掲載されていたことがあります。

ある日の日刊スポーツに載っていた広告に「レコーディングディレクター」というものがありました。簡単に言うと、レコードをカッティングする装置を購入し、レコードの原盤を仕入れて、装置と原盤を持参して、例えば結婚式場などに行って、その様子を直に録音してレコードを作るというビジネスでした。

新聞に掲載されていたカッティング装置は、何ていうのでしょうか、ポータブルプレーヤー?という感じの大きさで、価格はたしか48万円(もっと安かったかもしれないですがうろ覚えです)、それを分割で購入してビジネスをします。

説明を聞きに行く

当時はまだ未成年だったので(笑)自分では購入もできないのですが、どうしてもやってみたいし、話を聞きたかったので、父親と一緒に車でその装置を扱っている会社へ連れて行ってもらいました。

その時の様子はほとんどうろ覚えですが、テーブルにはそのカッティング装置が置いてあり、会社の人の説明を聞くのですが、そのとき、実際にレコードを作ってみますか?と聞かれたので、迷ったものの止めました。自分の声を録音しても仕方がない(というか自分の声を録音するのがイヤだった)し、試しにと言っても録音するものがなかったので話を聞いただけでした。(この日、結局申込みはせず説明だけ)

どんなビジネスなのか

一応ビジネスの詳細を、うろ覚えながら説明しておくと、まずはビジネスに使うためにカッティング装置を分割払いで購入します(もちろん一括でもいいのでしょうが)。それと、1枚、たしか800円だったか1,200円程度だったか忘れましたが原盤を購入します。

実際の仕事は、購入した装置と原盤を持参して、結婚式場だったり、誕生日会の会場だったり、それはどこでもいいのですが、記念に音を残せるイベントの会場へ行きます。そして、そこで装置を使って直接音を録音・レコード化してその場で売るわけです。記憶では、価格設定は1枚2,000円だったと思いますが、販売価格から原盤の仕入れ値を差し引いた額が自分の利益になります。

もちろん、数をこなせば収入も増えるので、分割払いでカッティング装置を購入していても黒字になるという計算なのですが、当時はレコードが全盛期で、CDなんか無かったような時代だったので、世界で1枚のオリジナルレコードが作れるとあって、かなり高収入も見込めたようです。

突然訪れたレコードの衰退

しかし、その説明を聞いた直後あたりだったか、CDが売れ始め、いつの間にかCDが当たり前になってレコードが消えてしまったので、そのビジネスをやらなくて正解だったのかもしれません。

ちなみに、オークションサイトなどで「レコード カッティングマシン」で検索してみると、当時のものなのかわかりませんが、まさに、自分が見たことがあるようなカッティング装置が見つかったので、意外と出回っていたのかもしれませんね。

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