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今日をよき日に

先日、初めて自分で着付けをして友人の結婚式に参列しました。
ゲストの中に着物姿はわたしと、新郎の上司らしき女性のみ。
着付けの技術に自信がなく、フォーマルな雰囲気は守りつつも、身につけるものはすっきり最小限にしていたわたし。
対して彼女は、柄や色合いはややカジュアルながら、礼装らしい小物や飾りをしっかり取り入れた、粋な組み合わせをしていました。
いずれもお手本からはちょっぴりはみ出した装い。どきどきしつつ見ていると、彼女もわたしに気付きました。

目が合うと、にっこり。
つられてわたしも笑顔になりました。

着物、中でも礼装は特に「昔からの決まり」が多く敬遠されがちです。しかしその中には、戦後の商習慣によってごく最近作られたものも多くある、と聞きます。
作られた文化は、やがて作り直される文化でもある。
たった2人、わざわざ着物を選んだわたしたち。形は違えど、今日をよき日にしたいという思いは同じはずです。

あと着物はブーケトスめっちゃ不利でした。

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