まつだつま
オリジナル短編小説です。
誓いの言葉 1、互いに嘘、いつわりなく誠実であること 2、互いの両親、友人を大切に思うこと 3、互いを信じ合い、助け合い、愛し続けること 4、互いに出来る限り今の体型をキープすること 5、ケンカをしても、すぐに仲直りすること 6、今日の日の感謝を一生忘れないこと わたしは、三年前の結婚式でゲストの前で誓った言葉を湯船に浸かりながら、繰り返し呟いていた。しかし、呟くのは三回目の途中でやめた。だんだんと腹が立ってきてしまった。 「バカみたい、イライラする」そう
「次のかた、どうぞ」 「ゴホン、ゴホン、あっ、すいません。先生よろしくお願いします」 「はい、どうしましたか?」 「最近、体のふしぶしが急に痛くなったり、体がだるくなったりするんです。熱もドンドン高くなってきちゃって下がらないんです。変な病じゃないかなと思って不安なんです」 「あー、なるほど。それでは、ちょっと診てみましょうかね」 「はい、よろしくお願いします」 「ちょっと、熱があるか体触ってみますね」 「はい」 「うーん、だいぶ体が熱いね」 「そうなんです、日に日に熱くなっ
太陽が照りつける真夏の草原には、さまざまな虫たちが生活している。 真っ黒なアリにとって、太陽の熱はさぞかし暑いことだろう。 そんな暑さの中でも、一生懸命に食べ物を探し出して、巣まで運んでいる。 1匹が食べ物を見つけると、仲間に連絡して全員で巣まで列を作り運び込んでいる。 全員が協力して列を乱すことなく食べ物を運び込む。 しかし、今時の若いアリにとっては、この作業は厳しく楽しくないことのようだ。 「父ちゃん、僕もう歩けないよ。少しでいいから休もうよ」