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かわさんぽ 茅場町 〜亀島川と日本橋川〜
川を眺められるスポットを探し求め、そして江戸の運河の痕跡を感じるために東京の川さんぽをしています。蔓延防止があけた最初の日曜である3月27日、お正月以来に東京を歩きました。
行徳から東京メトロ東西線で一本で行けるスポット、茅場町にある亀島川が今回のテーマです。亀島川は川幅が比較的狭く、川べりすぐのところにマンションやお店があって生活情緒溢れる川です。日本橋から遊覧船に乗ると、水位が低いときに亀島川経由で隅田川に入ってくれます。亀島川にかかる橋は水面からの高さが低めなため水位が高いと船が通れなかったりするんですね。
ともかく茅場町から出発し、地図のようにふらふらと歩いてきました。この地図はRun keeperというジョギング用のアプリでトラッキングして自動生成してます。まち歩き用の良いアプリがあれば教えていただきたいです。
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地図を見ておわかりのように川に囲まれた四角形の島のような場所があります。これは中央区新川という住所ですが、昔は霊岸島と呼ばれました。やはり島だったんですね。北は日本橋川、南西に亀島川、そして東に隅田川が流れます。川に囲まれ江戸時代は水運物流のメッカだったんでしょう。
さて、亀島川沿いに歩いていくと、最初に写真のようなお店が見えてきました。「やきとり串八珍」が、こんな良い立地に!柳の木などもあり風流づくし。店の中からも川が見えそうです。もしかしたら昔ここは料亭かなんかだったのかもしれません。店のつくりもそれっぽいです。串八珍で飲んだことは一度もないですが、今度ここで川を眺めながら飲みたいです。
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亀島川を南下していくと亀島橋の近くに、川沿いにお店が並んでました。「魚豊」という居酒屋さんとイタリアンレストラン、そしてカフェ!カフェは「Cawaii Bread &Coffee」というお店のようです。駅的には八丁堀駅がすぐそばです。
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早速、お店に入ってみたところ、幸運にもテラス席がちょうど空いたところでした。素晴らしい眺めでした。生活感の溢れる川の風景を眺めながら、まったりしました。
ここは昔、印刷工場だった場所をリノベしてカフェにしたそうです。
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ずいぶん前に、船で亀島川を渡ったことがありますが、岸辺の店舗と川の近さに風情をかんじました。改めて、岸辺のカフェでまったりできて感激です。
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さて、すでに場所は八丁堀。しばらく先へ進むと、川辺にドーミーインを発見。以前から川辺のホテルとして地図で見つけてチェックしてたところ。川側が客室なのか、ここからは正確にはわかりませんでした。
八丁堀は、その名の通り、八丁(約800m)の距離に渡る堀があった場所。地図からその痕跡が伺えます。地図をみていただくとわかる通り、横長の緑地があります。ここは堀(川)を埋め立てられた場所とのことです。
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公園と亀島川が交わる部分、川の形が少し公園側に膨らんでますね。いかにも川の分岐がここにあったことが伺えます。この膨らみは、まさに「八丁堀」が川であった痕跡ですね。地図の矢印方向に撮影した写真が以下の写真です。川の膨らみが見えます。
地図と地形を比べると歴史が隠されている。東京の川に深さを感じるのはこういうところですね。
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ここから新川地区を北上します。この地域は名の通り、新川という川があったのですが、これも埋め立てられてしまいました。でも歩いてると、ちょっとした高低差を見つけました。道路が、ある部分だけ盛り上がり、四方八方そこへ向けて傾斜がついてるのです。後で調べてわかったのですが、まさにこれは新川を渡るための橋の痕跡だということです。下の写真を見ていただければ奥へ行くと少し盛り上がり、その後また下ってるのがわかります。
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さてここから隅田川を右手に見て新川を抜け、箱崎町の方へ進みます。隅田川はやっぱ大きい。屋形船が悠々と進んでるのが見えました。小さな亀島川に比べると、ずっと波が高い。波がパシャパシャと岸に当たる音が聞こえました。
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箱崎町から小網町に向けて歩きました。箱崎町といえば、皆さん何を想像されるでしょうか?箱崎ジャンクションですね。高速道路で通過することはあっても、訪れることはあまりないかもしれません。この高速道路の街ですが、1960年代の地図と比較してみると、高速道路の代わりに川(箱崎川)が流れてました。高速道路を建設するときにきっと川を埋めてしまったのですね。箱崎町も昔は水で囲まれた島だったということがわかります。
そして、その昔この川に「行徳河岸」が存在しました。今回のかわさんぽの最終目的地はこの「行徳河岸」跡地です。
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行徳河岸跡地には、中央区による説明板がありました。これによると、江戸時代に行徳村の住民が徳川幕府から、この地を借り受け荷物や旅客の輸送を開始して以来、ここが「行徳河岸」と呼ばれるようになった、とあります。行徳は、川を通じて江戸と密接につながっていたということですね。
行徳に住んでる住人としては、こんな立派な説明板までつくっていただいて、なかなか誇りに思えてきます。
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このあたりはすっかりマンションや雑居ビル、そして企業の社屋などになっていて、今や港であった名残は見られません。でも頭の中で、この場所が船着場であったことを想像すると、気持ちが高まります。
この辺りを少しぶらぶら歩いてると、ヒゲタ醤油とヤマサ醤油の社屋を見つけました。残念ながらヤマサの方は建て替え工事中で工事説明書があったのみですが。
ヒゲタ醤油もヤマサ醤油も、銚子にある醤油メーカです。行徳よりさらに遠く江戸川を遡り、そして利根川を下ると銚子へたどり着きます。つまり、ここは江戸川・利根川水運の終着地でもあり、だからこそ銚子醤油銘柄が社屋を構えてるんじゃないかと想像します。
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今回、歩いたのはわずか数百メートルで囲まれた範囲でしかありませんが、色々発見がありました。
今後も川を眺めまったりしながら、東京の歴史の重さに想いを馳せつつ、行徳や江戸川水運の痕跡を見つけていきたいと思います。
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