【日常】薄皮一枚分の努力
今している努力が無駄なことのように思えてしまっても
無駄になんてなりっこない。
道の途中だから手ごたえを感じずに嫌気がさしてしまうだけ
今は夢中になればいいだけ。
正しいも正しくないもない。
やり方があっているかどうかを不安に思うこともない。
気づいたときには積み上がっている。
気づいたときには想像以上のものを手にしている。
忙しく過ごすなかで、突然それを受け取る。
その時の、途方もない幸福といったら。
誰に感謝をしていいのか
どれだけ感謝をすればいいのか分からなくなるような気持ち。
感謝を述べようと周りを見渡して、思わず振り返ったときに後ろに道ができていたことを知る。
その道が続くかどうかは気にしなくていい
その道が続くことを、この先のあなたは望まなくなるかもしれない。
そのことを、不幸なことだと思うだろうか。
薄皮一枚分の努力。
努力とも言えないものかもしれない。
積み上げられている手ごたえのないものに向き合うこと。
日々実直に繰り返していくこと。
気づいたときには対象を眼差すときの、ものの見方や考え方が変わっていることに気がつくこと。
その感覚を、まだ達成する前から信じて先取りできるようになるのは
年長者は長年の経験から
若い人なら量をこなしたことによる圧縮的経験から感じられるのだろう
ただ、響いたものの声を聞いていく
響いたものを集めていく。
なんでもいい、習い事でも、仕事でも、はじめて行った美術館でも、風の香りでも。
なせかは分からないけど気になってしまう
自分に向けられたメッセージの解読を試みる
それが自分を形作っていく
抗おうとしたところで、
それ以外が手元に残った試しがない。
そのことの物語性といったら。
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