水筒鯨

すべてから逃げ出したくなるような辛い時期は人生に度々おとずれる。文章は、感性を刺激して…

水筒鯨

すべてから逃げ出したくなるような辛い時期は人生に度々おとずれる。文章は、感性を刺激して心を豊かにしてれるものの一つであり、からっからの砂漠に突如現れたオアシスにもなれる。その輝きといったら。晴れの日のリビングは幸福感にあふれていて最高&最高。

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  • 「日々のこと」をつづったマガジン

    日々感じたことや創作の種なんかを書きためていけたらいいなと思います。文章って、書いているうちに楽しくなってきちゃう。

最近の記事

予想に反して好きになるとき。

予想に反して好きになるとき。 何も思っていなかったところから、その人の事を好きになるとき。個人的に接触する人でもそうだし、一方的に目にするだけのアーティストが対象でもそう。ファーストインプレッションから好きになる場合ではなくて、関心がないところから接触を経て好きになるときには傾向がある。 好きになるのは、堂々としている人。 実績がなくても。 巷で変な噂が流れていても。 頭髪がプリンでも。 イケメンじゃなくても。 (もしかしたらファーストインプレッションで好きになる人もそうい

    • 人生を「面白い」と思うとき

      自分で自分の人生を、「うわ、面白い。」と思うときがある。 そんな時、もし近くに友人が座っていたのなら、「ねえねえ、聞いて?私の人生面白くなってきたところでね、なぜかと言うと…」と話を振ってしまいそうなくらいには面白いと思うし、なんなら少し興奮する。 だけど、おそらく聞かされた相手は何のことだか要領を得ないだろうし、そうこうしているうちに、もっと形になってから人に話そうかなと思い直すので、それが理由で誰かに押しつけ話をしてしまったことは今までにないと思う。(多分。) 自分

      • 叶えていきたいこと

        ノートを再始動するにあたって、何を叶えたいのかを旗印のように決めておこうかと思いたち、考えたことを何度か書き出してみた。 でもなんだか、どの原稿も尻すぼみで完成しない。 耳ざわりがいいばっかりで自分らしくない。 そんなことをしていたら3日がたった。 こんな最初のステップで何をしているんだか、と呆れてしまう気持ちと、なぜなんだろうという素朴な疑問。考えてはまた違うことをして、そうしているうちに思い当たった。 「叶えたい、とは違うのかもしれない。」と。 言葉が好きだ。まだ

        • 言葉が通じない

          何か月かぶりに音楽を聴こうと思った。 なぜそうしようと思ったのだろう? 推しの動画をYouTubeで見るためにイヤホンをしていた。 ここまではいつも通り。 思考をたどるためにホーム画面を眺めて、音楽アプリを開いたところで思い出した。 断捨離しようと思ったんだ。 もう聞かないであろう、登録アーティストをお気に入りリストから削除しようとして。 ついでに好きなアーティストの曲を再生して、そこで諦めた。 何を諦めたって、音楽を聴くことを中断して他のことをすることを。 キータイプする

        予想に反して好きになるとき。

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          4本

        記事

          spirit

          外に出るわたしの家から向こうまで車で1時間もかからないから、ほんとうは彼に迎えに来てもらわなくてもよかった。 車は角を曲がってきて、目の前でとまった。 紺色でごつごつしてる、男の人が好きそうな車。 彼は運転席からおりるとトランクをあけてわたしの方へむかって来た。 アルファベットワッペンのついた大きめの上着。 腰を落としていないワイドデニム。 「荷物これだけなの?」 驚いた、というよりは考えなしで幼いと思ったんだろう。 彼について知っていることといえば名前と年

          Space

          屋上ってなんだろう。 タグづけされていないから分からない。 どこか遠い国の知らない土地のように 名前だけ知っていて影響は及ばない。 マンガの世界のもの。 マンガの世界の人のもの。 浮かれた人たちの 時には絶望した人の 異国への扉。 扉を開けたら光にあふれていて、そして まだ知らない世界が待っている。 青春の象徴 つかの間の自由。 そのチケットを手にできるのは 条件を満たした人だけ。 あの時私は 苦しそうなドアノブの声が聞きたかったんだと思う。 施錠されたドアノブ。 回らず

          幼稚園とわたしの先生

          その幼稚園は幼稚園なのかは分からない。 部屋の中はやや薄暗く、窓が少ない。 ドアからの光が室内を懐中電灯のように照らす。 子供たちの興奮したような笑顔が咲き乱れている。 装飾のない対照的な室内。 立ち話に興じる親たち。 一人の母親が子供を連れてきている。 何人兄弟だろう…三人か。 入ってすぐの半畳ほどのたたきを見ると、母親の靴らしきずんぐりした黒いハイカットスニーカーの横に、それよりも小さな靴が三足そろえてある。 おもちゃも見当たらない室内。 いすと机は端

          幼稚園とわたしの先生

          スーパー

          いつもと同じスーパー。 郊外にありそうな小規模の、といってはイメージとして単調かもしれない。 腰の曲がったおばあちゃんでも回り切れそうな広さの。 (もしかしたらシニアに人気の衣料量販店は併設していそうだと推測するくらいの。) オレンジ、黄、白熱灯の光。 メリハリがなくただ明るい空間。 色味だけならアメリカの画家のキャッチーで印象的な絵を思い出す。 野菜売り場と魚売り場は見栄えのためか蛍光灯の真っ白な光にさらされているが、それがまた病的に見える。 白に追いつめら

          スーパー

          高架下と血液パッド

          おならをする。 ぶーぶーぶーぶーする。 ぶーぶーぶーぶーしても終わらない。 私の腸はどれだけ長くなったのか。 ぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶっぶっぶぶぶぶぶっ。 1回でこれくらい。 心配になるほどぶーぶーぶーぶーした後、終わったと思ったら肛門近く1メートルぶんくらいの腸が血色を帯びて、急に肌から透けて見えて恐ろしい。 高架下から道路を見上げる。 雲一つない空はただの空色。 進路に沿って道を進もうとするが、ふさがれていて

          高架下と血液パッド