早朝の執筆作業。

もう何十年も執筆は早朝にしている。
これはコピーライターだった頃からの習慣で、いろいろ試しての結果、早朝となったのだ。

いまはそれほどでもないが、かつては暴飲の限りを尽くしていたから、夜に執筆するのは元々が無理。日中にやるしか無かったのだが、日中は雑事があるから集中できない。
それで消去法で早朝になったわけだが、これが思いの外ハマった。とにかく集中できるのだ。というか他に邪魔するものがないのだから、巧まずして集中できるのだ。
それで何十年間、とにかく早朝に何か書いてきた。

このところの早朝の執筆は『8月6日のバット』(仮題)の修正・加筆が日課となっている。

今朝は仮想メジャーリーグ選抜チーム『マンハッタンズ』の下位打線、スタン・ミュージアルとジョージ・ケル、そしてヨギ・ベラの打席の部分を手直しした。
彼らのキャラをいじりながら、それをヒロシマに絡めていくのは創作の醍醐味でもあって愉しい作業でもある。

この仮想試合の6年後、1956年には現実に大リーグのドジャースが来広し親善試合をしている。
このときオマリー会長が平和を願うメッセージを刻んだプレートを新設される広島市民球場のために贈呈していて、これが作品の中では大きな意味を持ってくるのだが、もちろんそれはまだナイショだ。(笑

「原爆を投下という愚行」と「親善する野球の愛」この対比が〝ヒロシマ〟にあらたな視点をもたらすだろう、というのが構成の目論見。



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