カオスまで一週間

エキニシ・ホッピー

カープの公式戦チケットの抽選券配布まで、いよいよ一週間となった。

過日、カープファンで賑わうエキニシの某店に寄ったところ、この23日に実施されるカープの公式戦チケット販売の抽選券配布。去年にも増しての大パニックになるだろうから、ぜったい取材はした方がいいですよ、と大将がほくそ笑みながら予想したのだった。

「ズムスタ逆入場キャンペーン」を細々と続けている私は、ハナからチケットを買う気もなく、正直いえば他人事で、当日の混雑ぶりを思って気をもむこともなく、去年ほどのことはないとはいえ、カオスにはなるはずで、まあ取材だけはしておこうかという程度の心づもりだった。
なので、大将の見解を聞いて、目からウロコを落とすとともに、わが不明を恥じたのだった。

今年の抽選券の配布は、日曜日の9時から16時までとなっている。
去年は月曜日の午前11時までで、ふつーに働いている一般人が行けるわけもなく、その時点でファンを振り分けていた球団の姿勢には非難轟々だった。

その反省を踏まえての今回の設定なのだが、「みんなが来やすいようにした」ということは、殺到する群衆がどれほどに膨らむか予想もつかないということ。
いくら「時間に余裕はあります」といってみたところで、群衆心理というのはそんな常識のハードルなど、やすやすと飛び越えてしまうもので、ある時間帯にある場所に集中することは想像に難くない。

どこまで球団が検討、シミュレーションしたのか、はなはだ心もとないが、諸事万端の対応を見るにつけ、また安易に決めたのではないかという疑念は拭えない。

そもそも「抽選券欲しけりゃズムスタに来い」というスタンスそのものがどうなのか。
東京オリンピックの抽選のようにハガキで応募できるようにするのも選択肢のひとつだろうし、転売促進しているかのごとく年間一括販売に固執しているのも考えもの。

もうすこし抜本的な解決に取り組めないものなのだろうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?