見出し画像

表紙ラフがあがってきました。

入谷「お老化」号

「歳をとってよかったことはなんでしょう?」

詩人・哲学者の串田孫一氏(ぼくはその業績に触れたことがありません)に尋ねたら、

「そんなものは、あリはしませんよ」

と、そっけなく吐き捨てるように返された。
そう知人の元週刊誌記者が入谷コピー文庫の「お老化」号(2021.9.28発行)に書いていました。

「苦もなく早起きができる」

ぼくなら、こう答えますね。(笑
「つい目が覚めてしまうんだ」とお悩みのご同輩も多いようですが。

ということで、今朝も5時には目が覚めました。
で、そのままいつものように「もし衣笠祥雄が監督なら」(仮題)の改稿・執筆にとりかかったというしだい。

何を隠そう、きょうはあまり進みませんでした。
エンディングのエンディング、日本シリーズの場面になって、その対戦相手をどこにするかで迷ってしまいましてね。

底本の「天国から来たストッパー!」では、発刊当時の森脇浩司監督のオリックス・バファローズが相手という設定だったのですが、それはどうも成り立ちそうにない。
仮にバファローズにしても、森脇監督はありえるのか…?

そんなこんなをモニターの文字列を前に悩んでいたところが、きのう書いた部分で気になるところが見つかって、というかもっとよくしたいと欲がでて、どんどん加筆するはめになってしまいまして。
結局、昨日分の手直しで終わってしまいました。

   ❋—❋—❋

昨夜は衣笠さんの現役時代、ずっと近くにいられた方に確認したいことがあって久しぶりに連絡を入れてみました。
夜の9時前後でしたか、カープの試合が終わってから携帯を鳴らしてみたのですが、でられませんでした。

「ごめん、ごめん。カープ戦観戦に行っててね」
10時前だったか、先方から連絡が入りました。
「いまはひとりのカープファンとして観戦するのが愉しみでね」
そのひとことを聞いたとき、なんともいえない感慨が浮かびました。

「お疲れさま」
心底から労いのことばがでました。
そして「羨ましい」とも。

ひとりの野球好きとしてファン目線で観戦できる日は、ぼくには当分来そうもありませんから。

彼には衣笠さんの闘病の様子を確認したかったのですが、ほとんど情報はお持ちではありませんでした。
彼の方でも、あえて聞こうとはしなかったといいます。だいたいのことは察することができたし、現実を知らされるのが辛かったとか。

それを知って、「衣笠さんらしい」そう感心しました。
癌のことをひた隠しに隠したというのではなく、あえて口外することもないだろう。そんなスタンスだったのではと推測していたのですが、はずれてはいなかったようです。

その思いをくんで、加筆してみることにします。

   ❋—❋—❋

ラフ部分

さっき、本の表紙のラフがあがってきました。
一見してピンとこなかったのでしばし保留。これをたたき台にして少し検討してみることにします。

背番号は「33」にしてもらったのですが、これはなしですね。
この背番号はもうすっかり菊池涼介選手のものですし、衣笠さんもそれは喜ばないでしょう。

「82」番にすることにします。
入団時の「28」番をひっくり返して。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?