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アウトライン熟思

アウトラインを入れる時間が1番気持ちいい。
描いた対象をグッと現実世界に引き上げる感じ。
息を吹き込むとか命を与えるとかそういう、
神がかり的な感覚に似てるかもしれない。

最近はデジタルでipadに描く事が多くなった。
画像収集しているストックから引っ張ってきて、
ipadやスマフォ上で並べたり合わせててみたり、
ねじ曲げて形を潰してみたり。

トラックを作る時みたいにサンプリングして
ミックスダウンする様にコラージュしたりして
ラフを作る様な。

その作業過程でピンチアウトして描画したりするんだけど、そのピンチアウトした時の8bitに近づいてどんどん粗くなっていくゲジゲジ線。

それをアナログで描く事でデジタルの中に、
1度生まれたものを、そのままおびき出す。

そうすると完全に不自然な筆の動きになるのだけど、その不自然に線を崩す感じが、自分がデジタルの中に帰ってゆく感覚が気持ちいい。
行って来い、行って来い。

滑らかに描けばいい線をゲジゲジさせたり、
わざと筆にボサっと加減を描く、不均一に。
不均一って気持ちいんだ。

デジタルでipad上に描いた線をピンチアウトに
よって本当の構造を、アナログで呼び出す。

デジタルで描いた肯定もアナログに飛出た時に
忘れないように。

アウトラインについて、今はそういう感情で
向き合っている。
いつかまた別の思いを抱くかもしれない。

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