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僕の自作コンピ作り原点としてのフリーソウル系コンピレーション
前にも書いたけれど、半ばライフワーク的に自作コンピなるものを20年近く作り続けている。
初めて作ったのはたしか社会人1年目の2006年だったフリーソウルのコンピだったはず。
これは本家の橋本徹さんが2005年にリリースした"We Love Free Soul"というフリーソウルのベスト盤コンピを意識したもので、その頃に強く影響を受けていた初期のオルガンバー・スイートの収録曲などを入れながら僕なりのフリーソウルのベスト盤として作ったのをよく覚えてる。
当時の僕としては渾身の一本だったから思い入れが強いんだよね。そんなコンピを先日19年越しでもう一度再構築してみたので、今日はそのことについて書こう。
未CD化の曲もまだ多かった2000年代
なんで作り直しなんて面倒なことをしたのかというと、実は2006年の作成時点ではまだCD化されてなかったり僕自身がCD化を知らなかった曲が幾つかあって、それらの音源はレコードから直接録音した音源を使っていたから。
当時は今みたいにソフトでクリーニングするような知識もなかったし、そもそもPCに直接録音ではなく一度音楽用CD-Rに録音してからPCに取り込んでたりしてたから、選曲自体は好きなんだけど昔から音質面で少しノイズが気になってたんだよね。
00年代後半から10年代以降になって、これらの曲が軒並みデジタルリマスタリングされCD化されたから、いつかリマスタリングされた綺麗な音源を使って作り直したいってずっと思っていて、今回ようやくそれが実現した形。
せっかくなので先にhearthisのリンクとトラックリストを貼っておこう。
You're Young / Mackey Feary Band (Rainbow / 1978)
If You Were There / The Isley Brothers (Epic / 1973)
Cashing In / The Voices Of East Harlem (Just Sunshine / 1973)
Let's Be Friends / Marilyn Scott (ATCO / 1979)
A Night In New York / Elbow Bones & The Racketeers (EMI / 1983)
What Have You Done For Love? / Hodges, James & Smith (London / 1978)
Why Don't We Fall In Love / John Valenti (Ariola / 1976) ※
Good Morning To You / Lexia (MGM / 1972)
Eveready Man / Lakeside (Solar / 1980)
Candy / The Keane Brothers (ABC / 1979) ※
Time To Explain / Courtial with Errol Knowles (Pipeline / 1976) ※
You Gotta Let Go / Marcia Hines (Wizard / 1975) ※
Thank You / Alma Faye (Casablanca / 1980)
Get It Happening / Skylight (EMI / 1974)
You're My Reason / Raphael Chicorel (Pleasure / 1972)
Love, Oh Love / Vince Andrews (Gerard / 1983)
Trickery / Kalima (Factory / 1985) ※
My Baby / Michel Legrand (Phillips / 1973) ※
Livin' In The City / Melton Brothers Band (MDM / 1978) ※
Bad Weather / Melissa Manchester (Arista / 1978)
Miami / Diane Tell (Polydor / 1980) ★
Strung Out On Your Love / Rivage (Tempus / 1981) ★
※デジタルリマスタリング音源に差し替えた曲
★今回追加で新しく選曲した曲
収録曲の簡単な解説(というか個人的な思い入れ)
トラックリストを見てもらえれば分かる人は分かると思うけれど、収録曲は全体的にブルーアイドソウル~AOR系やそれに近い質感を持つ曲が中心。
マッキー・フェアリーの"You're Young"とマリリン・スコットの"Let's Be Friends"はそれこそ僕のフリーソウル好きの原点なんだけれど、大学生の頃に初めて入った廃盤レコード屋で店内BGMとして立て続けに流れてきてめちゃくちゃテンション上がったのを今でも覚えてる。
"白いスティービー・ワンダー"ことジョン・バレンティの1stは2006年末にP-vineから初CD化されるんだけれど、僕がコンピを作った時点ではそれより少し前だったので、当時はアナログから録音した音源を使ってた。
実はこの"Why Don't We Fall In Love"だけは実はイギリスのExpansionの"Soul Togetherness 2001"というコンピに入っていたから先行してCD化されていたんだけれど、このときは知らなかったから仕方ない。ちなみにこのExpansionの同じコンピには、マルシア・ハインズの"You Gotta Let Go"もクリアな音質で収録されていた。
その"You Gotta Let Go"を含むレイクサイド~キーン・ブラザーズ~コーティアル~マルシア・ハインズの流れは自分の中でかなり気に入ってて、別で作ったディスコ系コンピでも選曲を流用したことがある。キーン・ブラザーズの再発CDは盤おこしで音質が酷いから、クリーニングしてるけどね。
もう一つ選曲の流れでいうとミシェル・ルグランの"My Baby"からメルトン・ブラザーズ・バンドの"Livin' In The City"への繋ぎは、一時期DJの真似事をしてたころに自分のなかで定番だったもの。今じゃどっちもCD化済みだけど、あの頃はまだ再発前だったし、どちらもわりとレア盤だったから選曲のフックにしてた。
ちなみに当時の僕のDJプレイではここからさらに山下達郎の"Circus Town"まで繋げるところが1セット。"Livin' In The CIty"演奏後の拍手の音に"Circus Town"のイントロドラムを被せると気持ちいいんだよね。
少しジャズに寄せたラファエル・チコレル~ヴィンス・アンドリューズ~カリマの流れは、当時の橋本徹さんがいうところのハッピー・ジャズ系のライン。90年代後半になるとこのあたりのジャズボーカルものもフリーソウルの流れで捉えられるようになってきたから、そのあたりを少し意識してる。
ラスト2曲は尺の都合で今回新しく入れたもの。フレンチカナディアンAORのダイアン・テルは当時大好きでよく聞いてたし、リバッジはムロさんのテープに入ってて当時からずっと好きだったけど最近ようやく再発されたので記念に入れてみた。全体の雰囲気も崩してないし、どちらも悪くない追加曲だと思う。
そんなわけで、今日はほぼ自己満で自分の思い入れのある自作コンピを紹介してみた。実際にコンピとしてまとめたのは2006年だけど実際にはそれより数年前の大学生のころに聴いてた曲が中心。
そういう意味でこのコンピは僕にとってのコンピ作りの原点かつ、自分の中での青春時代の思い出(笑)でもあるのかもしれない。
いずれにしても、今聴いても良い曲ばかりだし、ここに入ってるような曲は一生好き。内容的にも悪くないと思うし、良かったら是非聴いてもらえると嬉しいかな。
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