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ボードゲームの作り方2~制作から販売までの流れ~

OFUSEからの転載記事です!

こんにちは。ボードゲームクリエイターのスイタ氏です!

「ボードゲームの作り方」シリーズ第二弾!

今回は、ボードゲームの制作から販売までの流れを大まかに書いていこうと思います。(詳しくは第2回以降に触れていきます!)もし、ゲームを制作される時などあればぜひこの記事を参考にされてみてください〜!


ボードゲームが店頭やECサイト上に並ぶまでには以下の過程を踏みます。

  1. 構想(どんなゲームを作るかの決定)

  2. 試作(紙とペンや身近にあるものでとりあえず遊べる形を作る)

  3. 試遊&改善(ひたすら遊んで改善)

  4. デザインの決定

  5. 印刷所の選定

  6. 印刷データの作成&入稿

  7. 販売


1.構想(どんなゲームを作るかの決定)

第一回目で触れた様々な発想法のようにどんなゲームを作りたいかを考えていきます。「何を大切にしたいか」「誰に遊んでほしいのか」の軸だけは持ち、ある程度作りたいものが決まったら2へ!


2.試作(紙とペンや身近にあるものでとりあえず遊べる形を作る)

第一は「遊べそうな形にまでまず持っていくこと!」ルールが多少曖昧でも作ってみましょう!イラストも落書きでOK!遊びながら改善しましょう!


3.試遊&改善(ひたすら遊んで改善)

遊べる形になったら早速遊んでみましょう!なるべく遊んで欲しい人(ターゲット)に当てはまる人に遊んでもらおう!試遊の方法はオフラインとオンラインの2通り。オンラインなら「ユドナリウム」というツールを使うのがおすすめです!簡単にオンライン上にゲームが再現できるので、再現できたら通話を繋ぎながら遊んでみましょう!この時にどれくらいの値段なら良さそうかも聞いておくと手間が省けます。

(試遊&改善の仕方は詳しくは第3回以降に追記します)


4.デザインの決定

試遊で納得できる形になったら、①作品の雰囲気 ②ゲームによって抱いてほしい感情③遊ぶターゲットの3つの軸で絵やカードのデザイン、パッケージデザインを決めていきます。漠然と決まったら5へ!

5.印刷所の選定

製品版を作ってくれる印刷会社さんを見つけるフェーズです。デザインなどを外注したりして待っている時間にいろんな会社さんを探し、見積もりをとりましょう。参考にしているボードゲームなどあれば、その作者さんにどこで印刷したのかを聞くのも一つの手です。

印刷の市場規模としては、1位中国,2位アメリカ,3位日本,4位ドイツという順になっています。市場規模が大きいほど競争が激しいので、日本でなかなか見つからない場合は、メールは英語になってしまいますがいろんな国にまで視野を広げて見積もりを取ってみるのも選択肢の一つかなと思っています。

※海外の印刷会社さんとやり取りする際は、以下のことに注意しましょう!

・輸送条件(どこからどこまで荷物の責任を持ち、誰がお金を払う契約なのか)

・印刷開始から輸送して手元に届くまでどれくらいの期間がかかるのか

・支払う通貨(外貨は価値が変動するので見積もりの金額から高くなる可能性も...)

実際に自分は15万円くらい高くなりました...


6.印刷データの作成&入稿

いよいよ印刷データの作成に入ります。4で発注あるいは制作したデザインデータをIllustratorなどのソフトで作成していきましょう!

間違っていたり、足りない情報などあれば親切に何度も教えてくれるので心配しなくても大丈夫です!印刷は長くても1ヶ月もあれば可能です。


7.販売

おめでとうございます!手元にたくさんの製品版のあなたのオリジナルゲームが!夢のようですね〜。でもまだ気が抜けない。ゲームを作る過程は十二分に楽しいですが、遊んでもらうまでがゲーム制作です。

3で決定した値段で実際に販売してみましょう!販売の方法は大きく分けて2通り。オンラインで販売するかオフラインで販売するかです。

<オンライン>(以下のサイトで簡単に販売を始めることができます)

STORESWEBサイト

BASEWEBサイト

BOOTHWEBサイト

ShopifyWEBサイト

AMAZON(WEBサイト)

各種手数料など比較検討し、決定いただけたら嬉しいです。ちなみに自分はBOOTH以外全て使ったことがあるのですが、サイトの作りやすさと始め方、デザインを比較検討したらSTORESがおすすめです!

AMAZONは、認知度が一番高く、自分がタッチできない層にも届く可能性がありますが、バーコードをまず取得しないといけないというハードルがあり、ちょっと作ってみようかなという方にはおすすめしない選択です。

自分がどこまでまずは目指したいかや届けたい人に届きそうなプラットフォーム選びをしていただけたら幸いです!

<オフライン>以下の3つのいずれかの販売になるかと思います

手売り:友人への直の販売

イベントでの販売:展示会への出展やイベントの開催時に販売

販売店への委託販売:玩具屋さんに交渉したり、委託販売を受け入れている場所に預ける


基本的に届けたい人に届く方法をとるのが一番という上でご説明します。

手売りは、一番想像がつきやすいと思います。手渡しで販売していくイメージです。イベントでの販売ですが、日本最大の「ゲームマーケット」にまず出展してみることをおすすめします。年に2回開催していて、日程は土日の2日間。合計2万人くらいが来場するイベントになっています。一番安いプランだと1日12,000円程度から出展が可能です。どんなゲームが販売されていて、どれくらいの値段で、どんな方がお客さんとしていらっしゃるのかを汲み取るには絶好の機会だと思います。

自分で遊ぶ会を開いてお土産的に販売するのもいい選択の一つかと思います。

続いて、委託販売です。これは自分の金銭的な取り分は減りますが、自分ではアプローチできない層に販売することが可能です。自分で交渉する場合は基本的にこちら側から金額を提示して交渉するイメージです。先方のメリットデメリットをよく理解し、相場感を理解した上で提案しましょう。


ちなみに委託販売と一言で言っても2種類のにも契約方法が存在します。

代理店契約:顧客に商品を売るのはあくまでもメーカーであり、販売代理店はメーカーの代理人として取引に関与します。販売代理店は、商品の売約数等に応じて、メーカーから手数料の支払を受けます。

 販売代理店は商品在庫を抱える必要がないメリットがある一方で、一商品当たりの利益は小さくなるのが一般的です。メーカーの立場では、売行きによって収益が変動するため、売れれば売れるほど利益が出る一方で、売れなければ損失が出てしまうリスクがあります。

販売店契約:販売代理店がメーカーから商品を買い取り、自ら顧客に対して販売します。販売代理店の利益は、購入時と売却時の商品価格の差によって生まれます。
 メーカー側にとっては、販売代理店に商品を売った時点で売上が立つため収益予測をしやすい点が大きなメリットです。一方販売代理店側にとっては、一商品当たりの利益が大きい傾向にある反面、売れ残った場合の損失を被らなければなりません。

抜粋元記事:https://keiyaku-watch.jp/media/keiyakuruikei/hanbaidairitenkeiyaku/#ディストリビューター方式(販売店契約)


そのほかにも資金調達の際に予約販売的にクラウドファンディングを使ってみたり、するなどの方法もあります。労力とどのようにしたら届けたい人たちに届くかという軸で選択いただけたら幸いです。


いかがでしたでしょうか?

これで何をすれば販売まで至れるかが分かったのではないでしょうか?

AvignonGamesは「やってみたい!」というチャレンジや想いを応援します。ちょっとしたボードゲーム制作での悩みがあれば、ぜひお気軽にTwitterなどでご連絡いただけたら幸いです!

各工程の詳しい解説はボードゲームの作り方3以降に続く!

ゆるくお楽しみに!


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