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「水晶さん、もしかして何か変わった病気に罹ってます?」

実はそうなんです。病名を書くと凍結を喰らいそうな恐ろしい奇病です。
病院ではこの奇病の治療薬としてヒルナミン5mg錠を500シート出して頂いたのですが、ヒルナミンの5mg錠は微調整のためにあるようなもの……。しかも、500シートはいくらなんでも大量処方なのは素人の私にも判断出来ます。だから、私は医師にこう訴えました。
「あんな薬を500シートもって……何故そんな大量に……。何か逸脱してませんか?それにあんなに有ると、かさ張ります。せめて1錠5mgを10倍の50mgに変更して下さい。それなら、50シートで済む計算。これでも多いですが、まだマシです」
すると、医師は意外な言葉を返して来ました。
「いや、あれはあなたが飲む処方じゃないんです。処方箋にもちゃんと書きましたよ?いいですか。公園の鳩にあのお薬を餌として与えて下さい。OK?」
(・・・この医師の方がよっぽど病的なような・・・)
「な、何故ですか?先生」
「エビデンスがあります。鳩の餌にヒルナミン5mg。これにより多くの患者さんは劇的に回復しQOLもマンモス向上しています。ご安心下さい。必ず良くなりますよ」

奇病なだけに、奇怪な治療法・・・。私のこの病気の治療と鳩の餌のどこに因果関係があるのかな……?私、専門家じゃないし、分からない・・・。

ところで、先生。・・・春まで鳩、居ないんだけど・・・。

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