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高身長で赤あざのある私: 2. 中学・高校時代

前回に引き続き、高身長で、右上半身に大きな赤アザを持って生まれた私のこれまでの人生についてと、どうやって今はずっと楽に生きられるようになったのかを順を追って書いています。どこかでなんらかの生きづらさを感じている誰かにひとりではないよと、いうことが伝えられたらいいなと思っています。

今回は、中学生から高校生時代までについての話です。

生まれてから小学校時代についての話しはこちら。

■ 中学校時代

中学校には私の通った小学校からの生徒だけでなく、他の小学校からの生徒もいたことで小学校の頃よりも周りの目が気になり始めたころでした。また、夏の学生服や運動部でのユニフォームなどを着てアザが見えるようなときには、とても居心地が悪かったことを覚えています。

とくに昔から私を知らない人からの視線が怖くて落ち着かず、人前にでることがとても苦痛であったのに、その頃1年で10cmほど身長が急激に伸び、卒業時には170cm近くあったため、何をしていてもしていなくてもとにかく目立ってしまうというダブルでつらい日々でした。

人からの視線を感じることが苦痛で、早くその場から消えたい気持ちでいるため、行動が不器用になってしまうことや、他の皆のようになれない、できない、同じ見た目でない自分のことがとても嫌いで自己肯定感は低く、周りの友達ともどこかなじめず、どこにも所属していない気分で孤独を感じていました。

■ 高校時代

このころになると、更にファッションや、顔の造作などの見た目が重要になってきます。しかし、その当時はZARAなどの安価でいて背の高い人でも着られるブランドなどはなく、アザが隠れてさらにサイズも合うもの、となるともうどうしたらいいのかもわからないので、ファッションに興味さえ持てませんでした。

そして私の意志とは関係なく、高校時代も身長は伸び続け、クラスの男子のほとんどより高くなり、学校でも街中でもますます居心地は悪くなっていました。

このころから、私がエレベーターや電車などに乗り込んで近くに来た途端、後ろに立っている人たちなど、周りの人がいきなり相手の身長を聞き合いだしたりして、身長の話をし始めるという居心地の悪いことがそれはもう日常茶飯事のこととして起こるようになりました。

本人達は、きっとたまたま目に入ったことをヒントにして話をしているだけなんでしょうけど、これが当事者にとっては地味にではあっても非常に居心地が悪いものなのです。(今これを読んで自分の行動に思い当たる節がある方、次回からは本人が聞こえるところでの話は控えていただけると助かります。)

 
恋愛に関しても、周りがどんどんと彼氏の話しや好きな人の話しをしている中、こんなアザがあってさらに高身長な私は誰からも好かれないだろうし、私なんかが人を好きになってはいけないのではないか、相手には迷惑で気持ち悪がられるだけだと思っていました。
 一度、他校の知らない男子生徒から急に呼び止められて告白されたことがありましたが、最後まで話しを聞くことすら恐ろしくてできずに逃げてしまいました。きっと私のアザのことは見えておらず、もしアザのことを知ってのことだとしたら、単なる仲間同士の悪ふざけで、彼の友達がどこかで隠れて笑っているのはないかと本気で思って怖かったのです。

そして3年間、なるべく自分が傷つかないように、時には心を麻痺させて、目をつむって相手の視線を追わないように、耳をふさいで何も聞かなかったふりをして、いろんな方法で毎日をやり過ごしていた高校3年生の夏、ついにある転機が訪れることになりました。

次回は私のひとつの大きな転機と大学生時代についての話しです。

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