ハンターの本能
自慢じゃないがうちのにゃんずは箱入りである。
しかし、どんなに野生と遠く見えても、猫の狩猟本能というのはなかなかに強力らしく。
十六夜の夜に、少しの間開け放していたベランダの扉からナニカが侵入したらしく、その日も滅多に入らないキッチンスペースを少し見張っていたうちの13歳の猫が、先ほどから打ちっぱなしコンクリの床の上でずーっと張っている。
開け放していたのは、彼がわたしを探すからなので、異物が侵入した間接的な責任は彼にもある。
なので好きにさせているのだが、実際問題もういい歳していて、色々健康上の障害も始まっているというのに、そこにかける情熱というのは、また別モノのようで。
後ろ姿を眺めながら、すごいなあ、と感心している。その根気どこから来るん?
ちなみに、月お嬢様は、お気に入りの段ボールベッドからその姿を観察している。
多分、ティムが負けたら真打登場になるんだと思う。そんなところも、ウチっぽい。
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