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わたしの全力は、必要ない。

美容院で馴染みの美容師さんと話していた時に、大人になってよかったという話が出たのだけれど。
最近ようやく知ったこと。
私はずーっと、仕事のついては全身全霊で全力出さなきゃダメだと思っていたのですよね。
だけど、最近ようやく気がついたのは、今や誰も私の全力なんて求めてないってこと。
昔は全力出さなきゃ追いつかなかったかもしれない。でもむしろ、この10年くらいは、相手がその仕事を通して気づきを得られるくらい、ゆるーく、エラーが入ってるくらいがちょうどいい。
事前に穴潰そうとして、結果として相手の意見を覆すと嫌われるだけ。
プロジェクトがうまくいっても、その言動がどうリスクを回避したかなんて誰も気にしない。単に恨まれて、つまり気持ちよく仕事できない相手と認識されて、下手するとそのあと足を引っ張られて終わり。
だったら、好きなように失敗してもらって、その場で決定的な破綻が起きない程度に備えておいてフォローする方が、面倒も苦痛も少ない。むしろ困難を切り抜けた仲間みたいな?良い印象がつくならその方が。いいことしかない。

私が知らなかっただけで、世間の人ってこういうふうに調整して生きてたんだなーって、ようやく気がついた。
みんな、そういうのどこで習うんだろう。習わなくても普通はわかるのかな…。

20代のころ、結論は分かりきってるのになんで2時間も会議するのかなーって思ってた時に、何時間かかろうがチームオーナーがその結論に至るまでの過程が必要なんだって気がついた時の衝撃は今でも忘れられないけど。同じことだよね。
自分は散々容赦されて生きてきたくせに、いつまでもガキでごめんなさいって思った。
部下とか年下には配慮できくるくせにさー…ってあれ、つまりわたしはまだ大人になりきれてないのか…。
とかそういう気づきを髪のメンテしながらいただけるって凄くないですか。凄いですよね。

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