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僕の細道(本編)④ うらみの滝

二荒山神社から車で10分、駐車場から歩いて10分

芭蕉が訪れた滝がある。

「うらみの滝」

鬱蒼とした山道を登って行くと
やがて碧い水が岩間を抜ける渓流が左手下に見え、ざーっ、という音が聞こえ始める。
音に誘われしばらく行くといくぶん開けた空間
奥までいくと顔前が岩の壁に覆われた行き止まりに、そして複数の滝が

周りの空気は一気に緊張し冷気が体を包みます
なんという清浄で張り詰めた空気なんでしょ
つい今までの気だるい蒸し暑さと蝉の声は消え去り一瞬にして別世界へ入った心地です。

その場を離れ難くしばらくたたずんでいましたが身体が霧に濡れ冷え込んできます

昔はこの滝の裏側の通り抜けが出来たのでしょう

それでこの名が「裏見の滝」

てっきり「恨み」だと思ってました!

『暫時(しばらく)は  滝に籠るや  夏の初(はじめ)』  芭蕉


この場で芭蕉は今回の旅の禊ぎをしたということか

こんな素晴らしい場所をよく知ってたなaと感心します

それだけ彼の情報はしっかりしていた証です。
いかに全国に多くの門下生を持っていたかと言うことですね。
これから向かう陸奥(みちのく)、行くところ行くところで土地の名士に歓待を受ける訳ですから当時のスーパースターであったわけですなa

何かの機会で日光に行くことがあれば、ぜひ立ち寄って見て下さい。
東照宮からであれば往復1時間あれば十分ですよ
当然タダです。(笑)

五百円以上の入場料金取るところはロクなものはない

『心身を  禊ぐ霊気に  包まれて』  無精

が、禊いでも禊いでも過去の悪行が染み付いて取れない我が身は

雲巌寺へと急ぐであった。。。

途中、渓流沿いにたたずんでいたお地蔵様です。

⚠️この日記は10年前に書いたモノです。

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