“夢”のはなし
初めまして。をんと申します。
最初だし、何を書こうかと迷いに迷っているうちに日付ばかりたってしまいました…
なので、小さい頃から何度もみる“夢”について書こうかと…
(ちょうど昨晩、久しぶりにこの夢を見ました)
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紅色の屋根、蔦の這った壁、橙色の照明。
時間はいつも夜で月は分厚い雲の向こう。
沢山の人に溢れたホールのような場所で、
私はテーブルの上に立ちながらハンカチを振っている。
誰かの掛け声に追い出されて外へと歩き出す。
ギャルソン風の男性と黒いドレスを着た女性が踊るエントランスを抜けると、鬱蒼とした緑の中にリボンをつけたカバが鎮座する噴水がある。
側には男の子がおり、会話を交わすうちに、気がつくと消えてしまう。
じっとりと纏わりつくけれども、不快では無い水気の多い空気を感じたら夢の終わり。
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所々が異なる時もあるけれども、だいたい大筋はいつもこんな感じ。
(小さな差異は、起きた時は覚えておるけれど時間が経つを忘れてしまいわからなくなる。)
室内にいるはずなのに、最初に見るのはいつも洋館の外観。
そして、ある時はスカーフで、ある時はリボンなど、何かしらをテーブルの上で振っている。
たくさん人がいるはずなのに一切顔は見えなくて、必ず誰かの言葉で庭へと走っていく。
庭の男の子はある時は幼く、ある時は青年。
両足がある時もあれば、車椅子に乗っているときもある(あった気がする)。
一方的に私が話す時もあれば、ただひたすら罵られる時もある。
けれども、最後は必ず涙を流して気がつくと消えてしまうのだ。
(すーっと消える時もあれば、雲散してしまう時もある)
この夢を繰り返し見ている事に気がついたのは高校1年生の頃。
ふと“知っている夢を見ている”とハッとした。
夢に出てくる場所を私は知らないし、男の子にも心当たりがない。
占いは良いことしか信じないし、神の存在は認めるけれども信仰はない。
意味がある夢なのかどうかはわからないし、知らなくてもいいように思う。
誰かに話をしたいと思ったことも話したことも無いけれど、今朝目が覚めたとき、伝えたいなと思ったので文字にしてみました(不思議ちゃんスタートになってしまった)。
いつか、消えてしまう男の子に触れてみたいな、と初めて思ったからかもしれない。
をん
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