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『水星で仕事への愛を学んだ』 京大→外資系戦略コンサル|元水星インターンが語る水星のブランドづくり|水星卒業生 インタビューVol.1

株式会社水星で経験を積んで、新天地で活躍するOB・OGを紹介する企画「水星卒業生インタビュー」
第1弾は、学生時代に約1年間プロデュース事業部のインターンとして活動して、現在は、外資系コンサルティング企業で活躍する横澤翠子さんのインタビューをお届けします。
就職活動の際、大手広告代理店のインターンをきっかけにブランドづくりに興味を持ち、水星プロデュース事業部の長期インターンにチャレンジをした翠子さん。
働く中で感じた「水星ならではのブランドづくりの秘訣」とは?
また、クライアントワークという共通点がある現在の戦略コンサルティングの仕事に活かされている経験とは?
卒業から半年後、新社会人として日々奮闘している翠子さんにお話をうかがいました。

プロフィール
横澤翠子 (よこざわ みどりこ)

京都大学文学部卒。新卒で大手外資系コンサルティング企業に入社。
現在は、企業の経営を支援すべく数字と格闘する日々を送る。
祖父は広告のコピーライター。大学時代の卒業論文のテーマはマッチングアプリ。好きなものは、喫茶と古着と田舎旅。



情緒的価値を生み出すブランドつくりの仕事を学びたい

ー翠子さんは、プロデュース事業部の長期インターンシップ(不定期募集)に、大学を休学していた4年生の冬にご応募いただいて、休学期間も含めそこから約1年間、様々なプロジェクトで活躍をいただきました。 
はじめに、水星のインターンに興味を持った背景を聞けたらと思うのですが、そもそもどんな学生生活を送ってたんですか?

横澤:私は、高校まで東京で暮らしていて、大学でいきなり京都に来たんです。今では京都が大好きなのですが、大学に進学するまでは、ほとんど行ったことがなくて。「京都で大学生活するっていいな」というイメージのみで進路を決めたら、大学のまわりが想像以上に田舎で、「こんな山に囲まれた環境で、知り合いもいなくてやっていけるのかな…」と思っていました(笑)

とは言え、せっかくだから京都でしかできないことをやろうと思って、観光ガイドのサークルに入りました。元々、親の仕事の都合で小学校4年生~6年生の2年間、カリフォルニアに住んでいて英語は得意だったので、サークルでは、外国人の観光客を相手にお寺を巡るプランなどを考えて一日ガイドをするみたいな活動をしていました。後は、1年生の夏から4年生の夏まで三条大橋のスターバックスでアルバイトをしたり、香港に留学をしたり、とにかくいろんなことに手を出していましたね。

ー元々、観光や日本の文化に興味があったんですか?

横澤:水星のインターンにエントリーした際の志望動機にも書いたんですけど、観光サークルや、スターバックスのアルバイトを通して、日常的に観光客の方々と触れている中で、自分が京都を内側から捉えて、観光客を受け入れる側の人間になった感覚がありました。
ツーリストさんによって見てる京都の側面が違うと肌で感じていて、だからこそ、京都の魅力が多角的に見えてきたことがあって。改めて、自分は京都の内側からどのように観光に関わると楽しいかなと考えるようになりました。

私は大学から京都に住み始め、外国人観光客向けのガイドとして活動したり、鴨川を望むスタバで働き京都の日常に内側から溶け込んでみたりと、空間と文化の掛け算が人の心を豊かにする様子を、多側面から捉えてきました。そのため、観光と人生を同時にホテルという空間で体現する、水星の事業にとても興味を持っています。

水星プロデュース事業部 インターンに応募した際のエントリーシート(一部)


ー面白い視点ですね。そんな京都での学生生活から、水星のインターンに応募をしたきっかけは何だったんですか?

横澤:大学3年生の頃から、就職活動をはじめました。私は、人の心が動く時、感情が最大化される時に一番わくわくするから、そんな仕事に挑戦したいと思って、当時は広告代理店を第一志望に考えていました。ある大手広告代理店のインターンに参加した際に、出会った社員さんにGOの三浦(崇宏)さんの著書「『何者』かになりたい 自分のストーリーを生きる」を勧められて、そこで(水星代表・龍崎)翔子さんのことをはじめて知りました。

広告の仕事への関心を深める中で、クリエイティブやブランディングに強みがある独立系の代理店でインターンをしたいと思い京都で探していたら、水星のプロデュース事業部のインターンがヒットしたんです。

HPを見て、「ブランドプロデュース」という言葉に魅力を感じました。情緒的価値でお金を払ってもらえるものをつくるブランドプロデュースの仕事について、中の人たちがどのようにして、企画をして、ブランドづくりをしているのかを学びたいと思い、エントリーを決めました。


ブランドは「長期間熱し続けられる情熱」と
「細部へのこだわりの集積」でつくられる

ー実際に水星のインターンで取り組んだ業務や、印象に残っているプロジェクトについて教えてください。

横澤:インターンの期間中は、様々なプロジェクトのアシスタント業務やinstagramの運用を中心に取り組んでいました。ホテル関連では、都市型ホテル KOKO HOTELSのリブランディングや、廃校をリノベーションしたグランピング施設 ETOWA KISARAZU/KASAMAのinstagram運用、その他では、オーダーメイドバスルームブランド BAINCOUTUREのメディア制作やinstagramの運用、都会の生活にフィットする賃貸レジデンスSOCO HAUSの企画・開発のアシスタントなど、様々な経験をさせていただきました。

その中でもETOWA KISARAZUのプロジェクトでは、クライアントである運営元のコスモスイニシアの担当者さんへの対応から、実際にinstagramの投稿画面の制作から運用までを任せていただきました。

横澤:プロジェクトを通して特に印象に残っていることが3つあります。

1つ目は、人の心に刺さる投稿を考えることがすごく楽しくて、投稿文の執筆に試行錯誤しながら、取り組んだことです。ETOWA KISARAZUは、廃校をリノベーションした施設で、20代~30代をメインターゲットに大人に学生の頃の思い出に浸りに来てもらうというものだったので、ターゲットである生活者の視点や感情を調べながら、想像をして、テキストを執筆していました。

2つ目は、データに触れることができた経験です。今やっている戦略コンサルティングの仕事では、毎日数字と向き合っているのですが、実践で定量的なマーケティングをはじめて経験したのは、ETOWA KISARAZUのプロジェクトでした。
クライアントにとって、一番欲しいのは、生のデータだと思うので、instagramを運用する中で、流入数、閲覧数、インプレッション数などを追って、数値を踏まえて、投稿内容を改善していました。instagramの運用では、細かい指標を色々見ることが出来るので、人の心の動きを数字の面から捉えることが出来たのは新鮮な経験でした。他にも広告代理店のインターンには複数参加したのですが、社会人になってからの実務には、この経験が一番役になっていると思います。

3つ目は、クライアントワークの基本について学べたことです。社員の高見さんと私で担当していたのですが、立場に関係なく、色々な仕事を任せてくださって、想像以上に裁量のある環境でチャレンジすることができました。

このプロジェクトを通して、お金をいただいて企業やの課題解決をするクライアントワークに対する基本的な姿勢を学べたことは、4月から新卒で入社したコンサルティングファームの仕事に活きているかもしれません。

ETOWA KISARAZU instagram

横澤:私としては、「ブランドづくりをしているかっこいい大人がいるから学びに行くぞ」みたいな感覚だったんですけど、想像以上に任せてもらえて、はじめは距離を感じていたブランドづくりをしている人たちとの距離が縮まったように感じました。意外と自分の生活者としての視点やアイディアが活かせる場面もあるんだなって。

ーインターンを通して、水星のブランドづくりについて、
感じたことや印象に残っていることはありますか?

横澤:こちらは大きく2つあります。
1つ目は、ブランドづくりって簡単に言葉では説明できない感覚が大事な世界だということです。BAINCOUTURE Magazineを運営のアシスタントをする中で、次にメディアに出演する人を考えて企画を提案する機会をいただいたことがありました。その時に、私が提案するアイディアが中々通らなくて、はじめはもっと基準を明確に示してくれたらいいのにって思っていたのですが、最終的に、人に刺さるかどうかというのは直観によって決まる領域がある、ブランドづくりってそういうものかもしれないと考えるようになりました。

自分の中で納得してからは、ブランドの世界観が刺さりそうな人に話を聞いて企画を考えるというやり方にシフトして取り組んでいました。
ブランドの打ち出すメッセージやイメージが、ターゲットとする人になんで刺さるのか、なんで刺さらないのかは、簡単に説明することは出来ない。だからこそ、自分たちなりの解を追い求める面白さがあると思いました。

横澤:2つ目は、ブランドづくりは、想像力を持って考え続ける情熱と細部に対する徹底的なこだわりをもってはじめて完成するということです。

具体的なエピソードとして、特に印象に残っているのは、SOCO HAUSの空間設計についての議論の中で、翔子さんが、洗面所の中にあるお風呂の照明のスイッチの位置について、「洗面所の入り口の照明は右側で、そこからそのままお風呂のスイッチを押すんだから(入り口から左に曲がるとお風呂でした)、お風呂の照明スイッチも右側のほうが腕の動きがスムーズ」というお話をされていて、企画の段階で、実際に使う人の視点に立って、こんな細かいところまでこだわっているのかと衝撃を受けました(笑)

こうした細かいこだわりにどれほど意味があるのかすぐには理解出来なかったのですが、最終的に完成したアウトプットを見て、細部へこだわりの積み重ねによって、ブランドがつくられるということを実感しました。


「かっこいいものをつくりたい」という純粋な情熱で仕事をしている大人がいる

ー改めて、水星のインターン全体を通しての感想や今後の展望について教えてください。

横澤:お話した通り、ブランドづくりやクライアントワークの仕事に関わるところで様々な貴重な経験を積むことが出来ました。
また、組織のカルチャーについて、「かっこいいものをつくりたい」「最高の仲間と楽しく働きたい」という純粋なパッションで仕事をしてる人がいるということを学生時代に知ることができたのは、私にとって大きな経験です。

水星のプロデュース事業部で関わらせていただいたプロジェクトでは、ご一緒するクライアントさんもみなさんパッションを持って、いいものをつくりたいという純粋な情熱を持っている方々で、社会人になった今でも、それはすごく素敵なことだなと思います。
そんな素敵な方々がいて、いつでもまたおいでと暖かく迎え入れてくれる状況は、今でも日々頑張る上での励みになっています。

代表取締役CEO 龍崎翔子の書籍「クリエイティブジャンプ」発売記念イベント
スナック翔子で記念撮影

横澤:今の戦略コンサルティングの仕事はハードワークを要求される現場で、何億円の予算が~という話が基本で、中々ひとりの生活者が何を大切にしてこの商品を選んだのかみたいなことを考える機会があるわけではないのですが、私個人は水星で学んだそういう視点をこれからも大事にしたいです。
まだ、社会人になって、数か月なので、未来のことはこれからという状況ですが。しばらくは今の環境で経験を積んで、将来は、いつかまたクリエイティブの世界にも挑戦したいと考えています。改めて、ホテルって大きな可能性を持った魅力的なプロダクトだったなって。
だから、いつかそこにも関われたらいいなと思っています。
後は、早く大好きな京都と2拠点生活がしたいです(笑)

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