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3月21日
言葉に、形にしようとするとひどく嫌悪感を抱くけれど、体内に溜めておくとしんどいことはよくあって。私にとってそれは会話がうまくいかなかったときだったりする。
もともと超がつくほどの人見知りで、初対面の人にはたとえ年下だろうが同い年だろうがもちろん年上でも丁寧すぎる敬語でしか話せない。そして、最初の会話でタメ口で話しかけてくる人はすごいとは思うけれど正直怖い。言葉が絡まって、へたくそな相槌しか打てなくなる。そして1人になってから大反省会が始まり、自己嫌悪が止まらなくなり…とかいう流れを繰り返して生きてきた。
それを切り抜けて晴れて友人という関係まで持っていけると私の会話能力はぐんぐん伸びていく。そもそも私の場合、初対面/知人/友人の間の壁がめちゃくちゃに厚いだけだから乗り越えるなり壊すなりさえしてしまえばなんの問題もなく会話ができるのだ。人はそれをコミュ障と呼ぶのだけど。そしてその数少ない心を許した友人と会話がうまくいかないと心が黒くなる。重くなる。その後の1日が辛い。
今日だと、相手と自分の間に少し齟齬を感じた。小さな齟齬だ。もともとあまり自分と方向性が合う人だとは思っていなかったけど、それでも環境も手伝って親しくなった。一緒にいると飽きないし、ころころ感情の変わる面白い人だ。でも今日はその私たちの間のーきっと相手は感じてすらいないー齟齬で、会話のテンポがずれた。うまく、回らなくなった。その気持ち悪さがさらにテンポを悪くし、私のへたくそな相槌だけが残った。
結局、空気が澄むことのないまま別れたのだがそれが私の思考を余計に奪った。
私が悪かったのだろうか
うまく考えがまとまらずに夜になった。今これを書きながらも思っている。齟齬を無視できれば良かったのだろうか。大したことない、と。それもどこか違う気がする。
うまく言語化ができなくて、それでも絞り出したらそこから“違う”と崩れていく。外に出さないと気持ちが少しずつ下がってくすんでいく。
だからそれだけでも書き留めて、今日も夜を乗り切るのだ。
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