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あなたは宇宙に愛されている 運を良くする方法

「今年の運気を知りたいんです」

これはお正月になると必ず入って来るポピュラーな依頼内容ですが、彼らの言う「運気」という言葉の中には「棚からボタモチ式の幸運が、自動的に私に転がり込んで来るのはいつですか?」というニュアンスがあるので「この世の中にそんな都合のいい幸運はないんですよ」と丁寧に説明するところから始めるようにしています。

現場で毎度毎度説明するのが大変なので(笑)、この公開の場で「運気とは何なのか?」「運を良くするにはどうしたらいいのか?」について詳しくご説明したいと思います。

この世界に季節の変化があるように、我々の人生にも「積極的に行動すべきタイミング」や「できるだけ無理をせず、守りに徹するべきタイミング」というのは確かに存在します。

たとえば農業でも「種を蒔くのに適した時期」があれば「収穫に適した時期」もありますよね?この基本ルールを無視して農業は成り立ちません。

当然、このタイミングについてもすべての作物が一律ではなく、お米の種は「春」に蒔きますし、麦の種は「秋」に蒔きます。キュウリなら初夏、白菜は真夏が種蒔きの適期です。

これと同じように、すべての人にとって共通する「縁起の良い日」というのは存在しません。一人ひとりが違うタイミングで「良い日」と「悪い日」を迎えるのです。

よく宝くじのCMなんかで「今日は大安」だの「本日は一粒万倍日」だのと盛んに宣伝していますが、そういう「万人にとっての幸運日」というのはこの世に存在しないのですから、全く無意味な詐欺みたいな論法で購買意欲を煽っているんですね。「その日に買った宝くじは当選確率が高い」という客観的なデータでもあるわけでもないのに、平然とこのような主張をされるのは「景品表示法」に抵触しないのでしょうか?

実際、羽生結弦君が婚姻届けを提出した2023年8月4日は「一粒万倍日」「天赦日」「大安」の3つが重なった特別な日だったそうですが、僅か105日で離婚に至りましたよね?さらに羽生君はご丁寧にも「午後11時11分」というゾロ目の時間を狙って婚姻届けを提出し縁起を担ぎましたが、その努力の甲斐もなく記録的なスピード離婚となったのはご存じのとおりです。

結弦君・・・今にして思うと結構イタイ行動してますね(苦笑)。

私たちの運命には潮の満ち引きみたいな「リズム」があるんですが、そのリズムは一人一人違いますので、カレンダー上の「縁起の良い日」に自分の予定を合わせたところで何の意味もありません。

そしてその個別のリズムのことを私たちは「運気」と呼んでいるんですね。

ちなみに私は「仏滅」の日に妻と結婚しました。結婚式場が割安だったからです(笑)。でも13年経った今でも離婚していませんので「カレンダー上の吉凶」に何の力もないことを私自身の人生で証明しています。

アーユルヴェーダ医として有名なディーパック・チョプラ医師は、この「運命のリズム」に合わせて生きることを「宇宙とダンスを踊る」と表現しましたが、うまい言い方だと思います。

金星の配置が悪い時期に婚活しても「自分と相性の合わない人」ばかりにしか出会えませんし、配置の良い時期に何も行動しないで家に閉じこもっているのは「非常にモッタイナイ」ことでもあります。

だから「今年の運気の流れを知りたい」と質問したくなる人々の気持ちは理解できますし、事前に知っておくことのメリットも大きいと思います。

でも、「人生のあらゆる面において文句なしに運が良くなる時期」というのは存在しないんです。ここは重要なポイントなのでしっかりと押さえておいてください。

どうしても聞きたいのであれば「転職するにはいつが有利なのか?」とか「再婚しようと思うんですが、いつの時期なら周囲の理解を得られるようになるんでしょうか?」という感じで、具体的にターゲットを絞ってもらう必要があるんですね。

そういう具体的な質問であれば、細かい日付に至るまで・・・場合によっては数分単位まで詳細に提示することが可能なんですよ。実際、就職活動をしている学生からの質問に対して、何月何日の何時から何時までが面接に有利ですよ・・・と時間指定したことがあります。

合格できたかどうかは依頼主からその後の報告がなかったので分かりませんが(笑)、西洋占星術ではそこまで細かく計算する技術があるわけです。

仕事関係なら太陽に対するトランジット天体のアスペクトが重要ですし、恋愛であれば金星、友人関係なら水星、スポーツの勝ち負けなら火星・・・・などなど、それぞれの質問に応じて計算の対象となる星自体が変わって来ますから、「何についての運気が知りたいのか?」は事前にしっかりと指定してもらう必要があるのです。

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