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癌細胞と木星 運命の分岐点

私は基本的に「深刻な相談依頼ほど優先的に引き受ける」と決めているので、私の常連客には「癌患者」がとても多くなる傾向にあります。その分、恋愛相談などの軽めのご依頼は片っ端からお断りする羽目になるので、結果的に最後に残るお客様のほとんどが「重病人か不倫中の人」になってしまうんですね(笑)。

もちろん私はそういう「真剣に悩んでいる人」と内容の濃い話をするのが好きなのでこの状況に不満はないですし、そういう方々は大抵の場合「人生最大の転換点」に差し掛かっていることが多いので、そんな「人生の一大事」に立ち会わせていただけることをとても光栄に思っています。

私自身も過去には祖父を「すい臓がん」で亡くしていますし、母親は私が中学生の時に子宮内膜がんで子宮全摘出し、姉は9年前に乳がん(ステージ1)の手術を受けていますので、癌は私にとってもかなり身近な話題であり、決していい加減な気持ちでお答えしているわけではありません。

日本人の「二人に一人」は生涯一度は癌にかかるそうなので、私に限らず、ほとんどの人は「家族や友人の誰かが癌になった経験」があると思います。

人間の運命に決定的な影響を与える「重大な病気」だからこそ、占星術師にとっては絶対に避けては通れない話題であり、癌についての正しい知識を持つことは「占星術師を名乗る者の義務」でもあるのです。

癌患者の方々とは「健康診断で引っかかって再検査の通知が来たんですが私は大丈夫なんでしょうか?」という最初の相談依頼からお付き合いが始まって、1ヵ月後の「総合病院の精密検査で癌の確定診断が出たんですが、これからどうすればいいでしょうか?」に続き、「手術に最適な日を教えてください」となり、手術後の「放射線治療と抗がん剤投与のどちらが私にとって再発防止に有効でしょうか?」という質問に至るまで、非常に長い期間に渡ってやり取りをすることになります。

もうここまで深い付き合いになると、まるで「家族の一員」みたいな感じですが、一度も直接会ったことのない人と、年単位で人生の喜びや悲しみを共有できるというのはとても不思議な気がしますね。

もちろん私は医者ではないので「占星術的な解釈では・・・」と前置きしつつやっていますし、専門家である医者の治療方針に反対することは基本的にありません。ただ「今は天体配置が悪くて誤診される恐れがありますから、できれば別の病院でも検査を受けて、セカンドオピニオンを求めてください」とアドバイスすることは頻繁にあります。実際、別の病院で再検査を受けて小さな病巣が見つかった人もいますから、私に相談したこと自体がその人にとっての「運命の決定的な分かれ道」になっているケースがあるんです。

ひょっとすると、私との出会い自体が「天によって綿密に計画され、意図された出来事」なのかもしれませんが、さすがにそこまで読み取る力は今の私にはありません。

ただ、客観的な事実として「医者に誤診されて治療が手遅れになる人」と「セカンドオピニオンを求めて九死に一生を得る人」がいるのは確かであり、占星術の診断を受けることそのものが「運命の分岐点」になり得るです。

実は、西洋占星術には「致命的な誤診が発生しやすい時期」を割り出す特殊な計算式が存在します。

実際、世の中には「医者の誤診」が原因で命を落としてしまう癌患者が少なくないですし、これを読んでいる読者さんの知り合いにも一人や二人はそういう「医療過誤の被害者」がいますよね?

かつて私にもそういう人がいました。

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