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昨日、外出した時に地下鉄の電車の中で見かけたご高齢のご婦人。80代くらいの方でしょうか。

身長150cm(サバ読み)の私よりもちっちゃく、枯れ木のように細い。脚は一般女性の二の腕くらいの太さしかなく、身体は大きく横に『く』の字に曲がっています。

腰が前に曲がっているのではなくて、本当に横に曲がっているのですよ。

『ああ、きっとお辛いことだろうなぁ』
なんて、その方をぼんやりと眺めていました。

やがて電車が駅に到着し、そのご婦人も私と同じ駅で降りました。

すると、ご婦人は凄い速さで私のことを追い抜いてゆくのです!

身体は見事なくらい大きく『く』の字に曲がってますが素晴らしい健脚で、乗り換えの階段だってスッスッ、と登ってゆきます。手には松坂屋の紙袋、きっとどなたかへのお土産かもしれません。

私なんてタラッタラ歩いてるものですから(笑)あっという間に置いて行かれました。

しばらく歩いていると今度は60代手前くらいの男性を見かけました。体格もよくこざっぱりとした、センスの良い身なりの方ですが、つま先を小刻みに震わせながら歩行しています。

いわゆる、パーキンソンの兆候に似ています。
うちの親もこんな風な時期があったな、、
なんて考えたり。

その男性はどうやらかなりのやり手の方らしく、携帯電話で様々な指示を出しています。

何やらビッグな取引きが行われる模様。うーん、でっかいお金を動かすオトコ、カッコいい!

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最近つくづく、健康ってなんだろうと思うのです。

駅で見かけたお二人がそこに至るまでの人生を、もちろん私は何も知りません。

たとえ他人から見た時、相手の方に何かしら理想的とは言えない症状が現れていたとしても、それを本人が、選択した結果なら、ひとつも後悔は無いずです。いや、一つくらいはあるか。

健康だから幸せなのか、幸せとは健康のことなのか、病気だと不幸なのか、見た目が良ければ幸せなのか、それは本人が決めること。

私も、この先の人生は自分の選択の結果なんだ、ということを忘れずにいよう、と思いました。

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駅で見かけたお二人には、たぶんこの先二度と会うことは無いでしょう。見かけたとしても忘れていることと思います。

ただ願わくば、健脚のご婦人がこれからも行きたい所へ歩いて行ける丈夫さを保っていただけますように、

そして、小刻み歩行の男性がカラダからのメッセージに気づいて、少しだけご自身のことを労っていただけますように、そんな風に思うのです。

nori♢

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