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最近のジェンダー問題について

近頃、"性同一性障害と診断された人は性転換手術を受けずとも戸籍上の性別を女性に変更できる"というものを広島が決定した。これについて様々な意見がネットで飛び交っているが、その殆どが反対意見。ジェンダー問題は今に始まった話ではないが、一応LGBTQ+に属する僕の意見を書いておこうかなと。

広島高等裁判所の決定について

結論から言うと反対です。

何故なら、性自認(心の性)とからだの性は全然違うから。
セクシュアリティを決める要素は主に4つ。からだの性性自認性的指向性表現。セクシュアリティを決める要素では、性自認とからだの性は全くの別物として扱われている。性自認が女性だろうと男性だろうと、性器が男性のものなら、からだの性は男性以外の何ものでもない。そして、戸籍に登録する"性別"は絶対にからだの性じゃないとダメだと思う。何故ならからだの性は命に直結するから。からだの性によって、1日の摂取カロリーは大きく異なるし、運動量も異なる。代謝も違えば骨格も違う。この決定によって医療従事者はさらに大変になってしまうだろう。もし、救急で運ばれてきた人の意識がなく個人情報を見たときに性別が女性と記載されていて、女性として処置したらからだの性は男性で命を救えなかった。となったらどうするのだろう?完全に自業自得だが医療従事者側が訴えられるかもしれない。そうなってしまえば日本は終わりだ。
他にも主に旅館や銭湯の人たちが被害を被る。性自認が女性だけど、性転換してない人はどちらの浴槽に入るのか?当事者はきっと、戸籍上は女性なのだから女性湯に入る権利があるはずだと訴えるだろう。戸籍上女性の自分が男性に囲まれて湯に浸かるなんてあり得ない、と。じゃあ女性湯に入るのか?男性器をぶら下げた状態で?あり得ない。本当にあり得ない。そうなればこの業界も破滅を強いられるだろう。

どのような思考過程を経てこの決断をしたのかは知らないが、どんな理由であれ僕の主張は間違っていないはずだ。

さらに、この決定によってトランスジェンダー偽装が容易になったのも明らかだろう。本来は性転換手術をしなければ戸籍上の変更はできない。性転換手術はそう簡単なものではない。ホルモンとかそういう問題がある。だから、そのリスクを負ってまでは偽装はしない。けど、手術の必要性がなくなれば自身が名乗った性別に簡単になれてしまう。だって、それが嘘だと言える証拠なんて他者が出せる訳がないのだから。

この決断はトランスジェンダーの人を救うものではなく、苦しめるものでしかない。

多様性の履き違え

一部の人たちは多様性という言葉の意味を自信の都合の良いように捉えている。

そもそも、"からだの性"という生物学的要素は多様性が干渉できるものではない。生まれながらに得てしまうものだから。それは性自認がどうであろうと認めざるを得ない。それが無理だから性転換手術が存在する。

最近、トランスジェンダーのからだの性が男性の人が女子の陸上大会で優勝を取り、大ブーイングを受けたというものがあった。
スポーツが何故、性別で分けられているのか?それは身体能力の差が歴然だからだ。トランスジェンダーの男性が性転換せずに女子の大会に出れるのなら、将来女子選手はいなくなるだろう。スポーツ業界さえも破滅してしまう。


もう一度言うが、からだの性は多様性が干渉できるものではない。そこだけはこれからも守り続けてほしい。そうでないときっと、女性の立場は昔の男尊女卑の時代のように戻ってしまうだろう。最悪それ以下だ。これを見過ごしてはいけない。

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