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よく美術館に行くようになったという話。

デザインのお仕事を始めてから、勉強のためによく美術館に行くようになりました。
気軽に行ける地元新潟の美術館にも、大規模な展示がある東京の美術館にも、気になる展示には必ず行く習慣ができました。

そんな中で、特に印象に残った美術館の展示会をあげていこうと思います。

ルーヴル美術館展 愛を描く(国立新美術館)

東京の大規模な美術館に行ったのはこれが始めてだったんですが、ルーヴルの前にまず国立新美術館の建築美に圧倒されてしまい…
東京の美術館ってすごい…!!と思ったのですが、国立新美術館は東京の中でも特別だったみたいです。

引用:https://genic-web.com/articles/6785635

そして、画像右端にあるカフェ(映画「君の名は。」の聖地だそうですね)でルーヴル展の特別メニューがいただけたのはテンション上がりました。
周りカップルだらけでしたけど…

ルーヴル展の特別メニュー

そして貴重なルーヴル美術館の絵画の数々。
ルーブル展のテーマが"愛"だったため、カップルがいちゃいちゃしてるような絵ばかりだったんですが(稚拙な表現ですみません…)

引用:https://twitter.com/love_louvre2023/status/1705824382663160235/photo/1

ホーホストラーテンの「部屋履き」だけは、人間が一切いない。
でもよく見ると、開けっぱなしの扉にはカギが刺さったまま。スリッパは乱暴に脱ぎすてられたまま。この部屋の住人は慌ててなにを…?
という、直接的に描かれないがゆえに想像力が掻き立てられる一枚です。

ホーホストラーテン「部屋履き」

気に入りすぎて小さいレプリカを買っちゃいました。
この絵を知れただけで行ってよかったな。と思います。

ヨシタケシンスケ展かもしれない(新潟県立万代島美術館)

絵本作家のヨシタケシンスケさんの展示会は本当に画期的だったと思うんですけど、ふだん美術館に連れて行ってもつまんなそうにしている息子が「帰らない!まだ遊ぶ!」と大はしゃぎでした。

不機嫌な大人の口にりんごを投げ込むゲーム
なんのマネをしているか当てるゲーム

絵本のメインターゲット層である子供が来てもちゃんと楽しい展示会って、こんなアイデアはどうやって思いつくんだろう!?と関心しっぱなしでした。
もちろんきちんと作品も展示してあります。

アイデア出しのアウトプットのごく一部
ヨシタケシンスケさんらしい隠しコンテンツ

美術館って難しい顔で絵を眺めるだけじゃないんだ!という新発見でした。

たしかに ちゃわん と わんちゃん は全くちがうものだけど そうでもない日もあります(SNOW Contemporary)

展示会のメインビジュアル

これはなんだったんだろうと改めて振り返ると、「全然分からない」というのが正直な感想です。
VRゴーグルを渡され、ソファに座るよう促され、突然始まる映像はどこかの建物…?公民館…?色々な荷物が置いてある。《石巻13分》というテーマからおそらく震災関係の展示なんだろうけど、全然分からない。
そのうちご本人(たぶん)がおそらく当時住まわれていたベルリンで手に刺青を入れるシーンになり、「手の刺青は大変痛いらしい」ということは伝わったものの、やっぱり全然分からない。
とにかく分からない…分からないけどたぶんこの「???」って気持ちは永遠に忘れなさそう…という気持ちでピックアップしました。
この文章を読んでも分からないですよね。
私も分からないまま書いてます。
芸術の世界ってこういうのもアリなんだ。
「伝える」とか「わかりやすさ」ばかりに気を遣って仕事をしていた私にはとてもカルチャーショックでした。

以上です。
美術館にはたしか1年半くらい前から行きはじめたのですが、こんなに楽しい場所ならもっと早く行けばよかった!という気持ちでいっぱいです。
私には専門知識がないので、きちんと理解できていないことの方が多いでしょうが、そんな素人でも美術館は楽しいしワクワクします。
もし行ったことがないなぁ、という方がいらっしゃればぜひ行ってみてください。
好きな絵本やマンガの展示会であれば、チャレンジしやすいかもしれません。たまに作者さんがサインしてくれるイベントがあったりするのでおすすめです。

ごんぎつね、ころわんシリーズで有名な黒井健先生のサイン

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