見出し画像

真っ白な雪の路を

noteを更新したいと思いながら気づけば1ヶ月経っていた。職を持たずのんべんだらりと暮らし、ふらりと誘われるままに出掛けたり本を読んだりして過ごしている。ストレスフリーな生活は心身に良い。


先日岐阜へ旅行に行ってきたのだが、大雪警報のタイミングに当たってしまい危うくもう1泊必要になるところだった。雪国の積雪を舐めてはいけない…と身をもって学んだ旅。しかし、生まれてはじめて見る吹雪と呼ぶに相応しい雪と、一夜明けてからの一面の銀世界には言葉にできない美しさがあった。育った環境がその人の価値観の礎になる、というようなことを『もう泣かない電気毛布は裏切らない/神野紗希』で読んだが、なるほどこの景色を冬のあいだ日常的に見て体験している人とは、人間の根っこの部分が絶対的に異なるんだろうなと感じた。

異なる土地で生まれ育った人が、この世界にはたくさんいて、自分はまだその人のことも考え方も価値観も地元の景色も知らないのだということが、これから生きていく先で小さな光になるような気がした。

それと、雪で困っていたら地元の人たちが本当に親切にしてくれてとても心が温かくなった。
ありがとうございました!また訪れたい。



◯最後に3月につくった短歌を。次は2023-書店巡りのnoteが書けたらいいなと思っている( ¨̮ )

・いつかきっと引く潮があると信じる 寄せては返す胸の漣

・見下ろすちっぽけな身体 この中に幾千の思考が渦巻いている

・力いっぱい丸められた紙屑 書き殴ったままで溶けてしまえ

・幸せ 不幸せ 幸せ 不幸せ 決めるのはあなたでなく私

・発泡スチロール 陰影 シャーベット 切手 降り積もる白い魔法

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?