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9月 #tanka

お久しぶりです。
環境の変化により思うように自分が保てていなかったようで、ふわふわと不安定なまま時間が流れていってしまった。その期間も本はたくさん読めていたし人にも会えたし旅行もした。訪れた本屋さん、旅先のこと、人と話して考えたことなど日記につけて鮮明に思い出せるようにしてあるので、近いうちにまとめられたらと思う。

何がきっかけだったかあんまり思い出せないが、あるとき急にフォロワーが増えて相対的に閲覧や反応も増えている。変わらず読んだ本の発信はしていきたいが、少し投稿するのに今までよりも緊張が足されていることも確か。

夏の終わり、フォロワーさんと短歌を送り合っていたら創作意欲が増してきた、感謝。(⭐︎は送り合った短歌)


・幾ばくの想いが巡る夜の街 風に背を押されて会いに行く(⭐︎)

・姿なき詩(うた)が聞こえる夏の暮れ なけない私は自分を拾う(⭐︎)

・フォルダから聞こえる君の美味しいね しゃきりと咀嚼 最後の白桃(⭐︎)

・手のひらに雫の種のストライプ また来年も会えますように(⭐︎)

・珈琲を淹れつつ見やる部屋の隅 積読タワーに西陽が当たる

・連綿と続く営み人の住む 街はもうすぐ朝を迎える

・どこの大学にしたの?と聞く君の口がひらいてふいに夕立

・人並みの幸せでいいご飯とか本とか好きなものだけあれば

・20サイ会えてよかったお互いの知らない世界で生きていこうね

・知らぬ間に庭で生きてる百日紅 滑らかなままずっとこのまま

・人間の夢くれてやる檻の中飼い慣らされた墨絵の獣

・抜け殻を夕陽に透かす空っぽな自分と同じあなたのいない

・砂浜に君との想い出閉じ込めるお城はまるで墓標のようで

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